2015/03/31

DIY Speaker (78)



背面側にパテを厚塗りして強度を稼ぐことにしました。
背面側のエポキシ樹脂に水性パテがよくくっつくように、エポキシ樹脂の表面を400番のサンドペーパーで荒らしました。
さらに、割箸を4等分したものを多数、接着剤で貼り付けました。
そして、水で溶いてどろどろにした穴埋めパテで下地を作りました。

この段階でホーンの表面を軽く叩くと、コンコンという音からコツコツという音に変化しました。
割箸の強度など知れたものなのですが、非常に効果があるようです。
理由はよく分かりません。




この上からセメダインの室内かべ補修用のかべパテを塗りつけていったのですが、乾燥するとヒビが沢山できてしまいました。
剥がそうにもしっかりくっついていて剥がせません。
仕方がないので、さらに1週間以上乾燥させてから、穴埋めパテをヒビのひとつひとつに塗りこんでいきました。
さらに1週間以上乾燥させ、水で溶いてどろどろにした穴埋めパテをその上から何度も塗りました。




なんだか汚い仕上がりになってしまいました。
取り付け穴も埋まっています。
PROXXONのミニルーターで形を整えます。




うまくいきました。
背面を固めることができたので、今度は スロート周囲です。
このスロート周囲は、ピンクの生地がプラグ板の表面に密着していないため、この生地をプラグ板表面から取り除かなければなりません。
プラグ板はスロート穴から3mm程度セットバックして立設されているからです。
スロート穴の周囲の生地には樹脂を含浸させていません。




最初にスロート穴周囲の生地を剥がしてゆきます。
スロート穴の内壁部分は樹脂で固着させてあります。
これをカッターで丁寧に剥がしてゆきます。




山場です。
生地の弾力が生きていればアウトだからです。
なんとか生地の除去に成功しました。

今度はホーンの内側からプラグ板の部分の生地を取り除きます。
カッターでは生地をうまく切除できませんでしたが、スイスアーミーナイフのはさみを使うと簡単に切除できました。




生地を切除すると、水で溶いてどろどろにした穴埋めパテがこの隙間に部分的に侵入していたことが分かります。
注射器のようなものでこの隙間にパテを充填することも考えたのですが、注射器の針穴をどろどろのパテが通過できるのか、また、注射器はどこで買えばいいのか分からなかったので、生地を取り除くという方法を採ったわけです。




 次は、この生地の切除部を樹脂で固め、いよいよプラグ部分の成形作業に取り掛かる予定です。






2015/03/26

Koransha Sapphire with gold grapes cup and saucer



香蘭社の飯碗を買い足そうと同社のサイトを訪れると、どうやら製造中止になっているようです。
なんだ、という訳であちこち見ていると、このコーヒーカップが目に留まりました。
ルリ金彩葡萄コーヒーカップ&ソーサーという名前。




8640円はちょっと高いのではないか?と思いつつ、さらに同サイトを彷徨っていると、今度は同じ絵柄の花瓶を見つけました。
花瓶の方は7560円。
ところがこの花瓶、在庫はあと1つなんて表示されています。
売れてしまうと困るなぁと思い、このカップアンドソーサーと花瓶を一つずつ購入しました。




カップの直径は87mm、高さが85mm。
カップの形、高台や取っ手の大きさもバランスがとれているように思います。
艶消しの金縁、高台にも艶消しの子持ちラインがあり、葡萄の葉っぱも艶消しの金です。




カップの内側も高台裏も同じ白色です。
この白色、少し青みがかっているような。




ソーサーの直径は15.5cm。高さが21mm。
このカップでコーヒーを飲んだりすると、織田信長になったような気がします。
何故だろ?




このカップアンドソーサーと花瓶、なんとなくデザインが異なるような印象があります。
よくよく見てみると葡萄の葉の葉脈の表現が異なる。
カップアンドソーサーのはピッカピカですが、花瓶のは艶消しなのです。
う~む。







2015/03/25

Watch Ranking 2014



このブログの記事別ページビューのベスト10です。
人気の腕時計をこのページビューのランキング順にご紹介。





栄えある最高位はORIENT BAMBINO SER2400CN0
コンセプトをそのまま大切にしてデザインしたのがよかった。
アンティークの腕時計は5振動だそうですが、これは6振動。
ヨハネスさんがこれをいきなり耳に当てたときは、おおっと思いました。
次回作は日付表示なし、手巻きオンリーで是非。




2位はSEIKO Chronograph Perpetual SPC129P1
日付を含めてすべてが指針式表示というのがよかった。
ボタン操作で年月日表示のカレンダーハンドがスッと動くのが楽しいです。
また、手間要らずのパーペチュアル カレンダーはクォーツならでは。
ブログに掲載していませんが、所有しているクォーツでも不正確なものがあります。
クォーツでも狂うのか、と初めて知りました。
wikiなどで調べてみるとクォーツだから正確というのではなく、温度特性等で誤差が生じるのでそれを補償するディバイスが必要だそうです。
国産クォーツムーブメントの完成度の高さを知ると、クォーツだから味がないなどと軽はずみなことは言えないのでは。




3位はORIENT BAMBINO FER24003W0
またしてもバンビーノです。
ゴールド調のデザインはなんとなく避けてきたのですが、これで考えが変わりました。
上品な雰囲気が楽しめます。




4位はSEIKO Chronograph Alarm Aviator SNAB71P1
個性的なボタン回りのデザインが素晴らしいです。
ホワイトダイヤルということもあり、ゴツイけど精密感があります。
そこはかとなくクラシックな雰囲気が漂うのもなかなか。




5位はSEIKO Neo Classic Chronograph Perpetual SPC131P1
SPC129P1はギヨシェ文字盤、そしてSPC131P1がブレゲ数字と、アブラアム ルイ ブレゲへの敬意が感じられます。
伝統のデザインを持つ究極の機械式時計をクォーツで作ってみようという設計者の意気込みが伝わってきます。




6位はSEIKO Mechanical 5SPORTS SARZ007
続く7位はSEIKO Superior Automatic SSA001J1
いずれも手巻きとハック可能な4R36という新型のムーブメントを搭載しています。
また、いずれも個性的なデザインでなかなか美しいです。
しかし、バンビーノ軍団に敗退してしまいました。
おそらく機械式時計ならではのデザインを意識したかどうかという差ではないかと。





以上です。
記事別ページビューは10位までしか表示されないので、11位以下がどうなっているのか分かりません。
それにしてもダイバーズウオッチが1機種もランクインしなかったのが不思議です。
ダイバーズ、好きなんだけどなぁ…




トップなのに番外:

オーディオブログだったのですが、ダントツの1位はオートバイ記事でした。
このMT-07の記事、間違っているというか予想がはずれたところがあります。
排気側のカムシャフト端にくっついているのはオートデコンプ用のガバナーでした。
別冊モーターサイクリストの2014年11月号のMT-09とMT-07の記事(P43)にオートデコンブのことが書いてありました。
MT-07が面白そうなので購入しようかと20年ぶりぐらいにオートバイ雑誌をいろいろ買ったのです。
しかし、初心者用とか旧車風などと紹介されており、すっかり興が冷めてしまいました。

今年は、MT-07のエンジンでオフロードタイプ?が発売されるとか。
上記の雑誌のP146にそのような記載がありました。



Label: Watch


2015/03/20

The Chilling Stars


ヘンリク・スベンスマルク氏の不機嫌な太陽という本を買いました。
amazonで3024円。
読み始めたところ。
概要は知っているので暇つぶしです。

太陽黒点の数が少なくないかい?という話を聞いてからずいぶん経ちました。
今年、2015年は、サイクル24のピークが確定する年になるのではないかと。
2014年がピークだったにせよ黒点の数は少なかったよね。




スベンスマルク氏の説が正しいのかどうかは分かりませんが、マウンダー極小期に寒冷化したらしい。
このまま本当に寒冷化するのだろうか?
もう少し人生が長いといろいろ分かって面白いかもね。










サイクル24の太陽黒点の数が少ないと言うこと自体、興味を惹くことでした。
2013年ごろ、2011年から2012年にかけての増大がピークになるのか、それともその後にピークが訪れるのか、興味津々でした。






そしたら、2014年にやっぱりピークがきました。
太陽黒点の数が増加したのは慶賀の至りですが、ピークが遅れたという新たな事態が生じているわけです。
2015年2月の太陽黒点数は減少してきており、これで2014年のピークは確定かと。
う~む。









2015/03/10

JBL Pebbles



以前からノートパソコン用の外部スピーカーが欲しかったのですが、手軽で音質が良いもの、という難題をクリアするようなものはないであろうと諦めておりました。
ところが先日、Amazonのおすすめ品にこのペブルスが表示されており、さっそくクリックしてみると、なんと450件を越えるレビューが。
これは買わなければでごじゃる。

このペブルス(水に洗われて丸くなった小石という意味)、USB DAC内蔵バスパワードスピーカーです。
Amazonで5745円でした。
安くなっちまったなぁ、JBL!




3日ほどエージングするとなかなかでごじゃる。
この手のスピーカーは低音過多で気をひくタイプが多いのに、これは低音を欲張っていません。
正攻法で勝負しているところがえらいっ!

その低音もイコライザでちょっとブーストすれば問題なし。
foobar2000なら55Hz、77Hz、110Hzを2~3ノッチ程度お好みでブーストするだけ。
Gomプレーヤーなら60Hzと170Hzのあたり。

50mm径のフルレンジドライバーだそうです。
このクラスだと10cmぐらいがいいのではと思っていたのですが、いやいやこの50mm、ほんとにびっくりしました。
コーン型なのかドーム型なのかは分かりませんが、これだけ低音が出るというのは予想できませんでした。
そしてコーン型特有のクセが感じられず、聴きやすいです。

垂直方向の指向性も広く、座高が高くても音像の位置が低くなりすぎたりはしません。
左右のスピーカーを繋ぐコードの長さがやや短いようにも思いますが、これはこの間隔でセットアップされているように思います。

USBからの電力供給なのでパワーが足りないのではと思っていたのですが、十分でした。
音量が足りない場合は、コントロールパネル、サウンド音声及びオーディオディバイス、システムの音量を調整する、ディバイスの音量の詳細設定で、Waveの音量が最大になっているかをチェックすること。

そしてノイズがない。
素晴らしいです。




置き方で音場が変化します。
縦置きでJBLのロゴがやや外側に向いた状態が音場が広くなっていいかも。
バスレフのポートが背面にあるため、壁からの距離で低音の量が変化します。
置き方や置き場所で遊べます。

優れたオーディオシステムは、埋もれがちになる細かい音がよく聴きとれるものです。
ペブルスは、そうしたシステム。
おそらくDSPになんらかの仕掛けがあるように思います。
ハーマンの商品ページには"さらに独自のコンピューター・シミュレーションを駆使したデジタル・シグナル・プロセッシングにより、ナチュラルで高品位なJBLサウンドを実現します。"と書いてありますし。

デザインも面白いよね。
ボリュームと電源スイッチを兼用するディスクが側面についているけど、こういう円形の造形物があるとそれと対応する位置に同じ円形であるスピーカーを配置してしまうのが並みのデザイナー。
しかし、肝心のスピーカーユニットはこのディスクとは無関係の場所に配置されている。
JBLらしい独創性のあるデザインです。

ノートパソコンの両脇に小さなスピーカーを置いて、音楽を聴くという経験がほとんどなかったので、大変新鮮です。
丁寧な描写とパンチ力が両立しており、ラジカセの音とは雲泥の差。
スピーカーシステムそのものではなく、スピーカーシステムの総合的な制御技術にJBLの底力を見たような気がしました。









2015/03/04

DIY Speaker (77)



背面側にエポキシ樹脂をかなり厚く塗りました。
2日ほどで完全に硬化。
カチカチです。




表面側はサンドペーパー(80番)で水性パテを削り落とし、なるべくピンクの生地が露出するようにしました。
そしてエポキシ樹脂を薄く塗布。
生地にエポキシ樹脂を含浸させ、生地の弾力性を奪うためです。




今後、背面側は安価な水性パテを塗り重ね、ホーンの厚みを確保することになると思います。
また、表面側はスロート周囲の造形作業を行う予定です。














そろそろM2のImage Control Waveguid Hornの特許出願が公開になっているのではないかと調べてみると…
これかな?
驚いたことに、M1と同じようなホーンがFig.1,、Fig.8~Fig11に図示されている。
しかもM1は仮出願前。
国際出願なのでJBLは重視しているような。

M1の次だからM2?
まさかね。





2015/03/01

DIY Speaker (76)


水で溶いた水性パテをホーンの表裏面に水性絵具用の筆で塗りました。
表面側は3回ぐらいの塗り重ね。
この表面側の水性パテはサンドペーパーで削り落とす予定です。




裏面側は8回ぐらいの塗り重ね。
厚さは3mmぐらいでしょうか。
表面側に塗って、よく乾かしてから裏面側を塗り、またよく乾かしてから表面側を塗り、と交互に塗ってゆきます。
各乾燥時間は最初のころは半日ぐらい、最後は3日ぐらいです。
温度や湿度によると思いますが、あわてずのんびりやるのが吉かと。




フェルトに水性パテを塗ったテストピースです。
左側は水で溶いて絵具のようにしてぬったもの。
右側は水性パテをそのまま厚塗りしたもの。
右側は乾燥と共に反りが発生していることが分かります。




こちらは収縮率のテストピース。
重ね合わせたフェルトをはさみで切り取り、全く同じ大きさのフェルト片を得ます。
そして一方の両面に2回重ね塗りをしましたが、収縮は発生していません。




この水性パテはセメダイン社の"穴うめパテ"です。
骨材としてガラスバルーンが配合されているエマルジョン系水性パテだそうです。
200gで800円となかなか高価。
しかし、硬化するとかなり強度があり、はがれにくいのでパテはこればかり使っています。





布を硬化させる方法として水に溶いた木工用ボンドを塗る方法があるそうです。
強度が欲しかったので、木工用ボンドの代わりに使い慣れた穴うめパテを使用したという次第。