2013/01/14

BMW N62

今日は雪。
760LiにはX-ICE2を装着したものの出かける気にはなれず、相変わらず車のことを調べています。



E65 745iに搭載されているN62エンジンには可変吸気機構が搭載されていて、そのことはCG選集"ラクシュリーBMW"の259ページに解説があります。
Vバンクにある渦巻き型のマニフォールド部(マグネシウム製)の内部の円筒が回転することでマニフォールド長が270mmから670mmまで可変するそうです。

その解説にはさらに、マツダのルマン用ロータリーエンジンでもそうした可変吸気機構が採用されていたことが述べられていました。



Racing on誌を入手して調べてみるとMazda 787Bの可変吸気機構ではボールベアリングとプーリーを使用しており、伸縮長は175mmだそうです。



787Bの排気音は2ストロークエンジンみたいです。
思い出したのはYAMAHAのYPVS。
2ストロークエンジンの排気タイミングを可変させるというもの。
30年ぐらい前、初めてYPVSの動作を見たときはわりと簡単な機構なんだなぁと思いました。
吸気と排気という違いはあれど、可変吸気機構とYPVSの動作は、おそらく同じようなもの(エンジンの回転数に応じてディバイスが回転したりスライドしたり)ではないかと。

RX7(FC3S)のターボエンジンは凄かった。
この加速はオートバイ並ではないかと思いました。
乗っていたRZ250(水冷2ストロークツイン)のような加速感。

YAMAHA YZR500 OW35KN

マツダはロータリーエンジンをやめてしまうそうです。
環境性能云々というよりも、もはや話題性もなく売れないのでしょう。
う~ん、もったいないなぁ。
パワーダウン版をロードスターにでも搭載して作り続けてもいいのではないか。
好き者はどこにでもいると思うんだけど。

1991年にルマンで勝つことになるけれど、その挑戦の端緒は1973年のシグマMC73になると考えられる、という記載がRacing on誌にある。
だから実にもったいない、と思う。
長い時間をかけ試行錯誤(trial and error)の果てに技術を完成させること、崇高なことだと思う。
そしてそれを大切にしてゆくこと、これこそが技術を文化に昇華させる行為ではないかと。



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