2012/05/31

DIY Speaker (57)

今回は左右同時進行。







裁断した生地に線などを描いておくとセンターの位置決めが容易です。







ホーン内部の音圧分布の均一性を目指しています。
ホーンの中心は音圧が高くビームが発生しやすい。
そこでスロート部の中央の音道を狭めて垂直方向へ拡散する。

スロート部からベル部への移行部分には半球状の曲面が形成される。
水平方向におけるウェーブガイドのような効果が期待できます。









均一な拡散という点では175DLHやHL88が参考になります。
やり方は違うものの目的は同じ。
オーディオの楽しみの一つ、 温故知新というところでしょうか。





2344Aや2404Hなどのダブルチークの形状の利点もJBL社のPT Progressive Transition Waveguidesに受け継がれているように思います。
今回のホーンのスロート部はJBL社のPT-H95HFホーンの形状を参考にしています。







PT-H95HFの内部構造は知らないのですが、US7936892号の下の図面はそれを暗示しています。

















2012/05/26

DIY Speaker (56)

フリースを張ってみました。
試し張りですが結構思い通りになりました。
一安心。







使用しているフリースは伸びる方向と伸びない方向があり、それら2つの方向は直交しています。
ホーンの軸線方向に伸びる方向を沿わせるのか、それとも伸びない方向を沿わせるのか。
さらに、表と裏があり、伸ばすと丸まる方向が異なります。
上の画像の狭い三角は内側に丸まっていますが、下の画像は外側に丸まっています。






このようにフリースの張り方は、生地の伸びる方向の2種類の選択と、表裏の2種類の選択があるため、全部で4通りの張り方があります。
さらに生地のカットの形状も検討する必要があります。
のんびりやりますか。





2012/05/25

DIY Speaker (55)

発泡スチロール半球を支持板に接着します。
この半球は直径200mm、高さは当然ですが100mmです。
支持板の厚さは12mm、サイズは100mmX380mm。
中央の支持板はわずかに浮かせてあり、左右の板に描いた線により左右方向の位置決めをします。
接着は木工用ボンド。






支持板の裏面側方に補強材を取り付けたため、発泡スチロール半球が干渉してしまいます。
設計時には補強材を考えていませんでした。
工作用の鋸で一部切断。







発泡スチロール半球を取り付けました。







スロート口側からのながめ。
両半球の間隙の最も狭い部分は20mmです。
これを樹脂で固めたフリースの厚みが狭めるため、最終的には15mm~16mmぐらいになるのではないかと。






うん、なかなか。






 半球の位置は、半球のセンターが側板(261mm)のスロート口側から100mm、ベル側から161mmの位置になります。


2012/05/24

DIY Speaker (54)

ベース板に立設する側板です。
厚さは12mm、サイズは220mmX261mm。
また、この側板の長辺にはそれぞれボルト穴のある2つの小片を接着してあります。
この小片により発泡スチロール半球の支持板を着脱可能に取り付けることができます。







ベース板を下にして側板を接着し、さらに側板の上端にスロート口を構成する支持板を接着。







しかし、スロート口を構成する支持板に力を加えるとしなります。
そこで、支持板の裏面側方に補強材を接着しました。









2012/05/23

DIY Speaker (53)

スロート部とベル部の結合部分を作りました。
赤色がベース板、黄色がスペーサー、青色がベル部の背板。






ベース板は厚さ12mm、サイズは380mmX380mm。
中央の穴の直径は235mm。





ベース板にスペーサーを載せた状態です。
スペーサーのサイズはベース板と同じ。
厚さは4mm、穴の直径は300mm。






ベース板とスペーサーをベル部の背板にボルトで取り付けます。
背板の厚さは12mm、サイズは570mmX865mm。
背板の中央の穴の大きさは260mm。








スペーサーによりベース板とベル部の背板の間に隙間があります。
この隙間は穴周囲に折り返されたフリースが収容されるスペースになります。

ボルトは位置決め用であり、最終的に上記の3枚の板は接着されます。
各板の穴の間の段差はパテで埋めてしまいます。















2012/05/22

DIY Speaker (52)

スロート口になるアルミ板を加工しました。
使用予定のドライバーはJBL2431Hです。
2451Hもあるため、これも接続できるようにします。






 
 P.C.D.82.5mmが2431H用、114.7mmが2451H用です。






加工したアルミ板とスペーサー板に押しあてて穴の位置決め。







スペーサー板は4mm厚のシナ合板、大きさは380mmX150mm。
中央の穴の直径は70mmです。
このスペーサーによる空間はフリースの折り返し部分が納まる予定。







穴の位置決めをしたスペーサー板を2枚の支持板と重ね穴あけ。







下の画像は裏側(支持板側)から見たところ。






2枚の支持板は何れも4mm厚、サイズは380mmX150mm。
中央の穴の直径は2枚とも44mm。
下の画像はその2枚の支持板。





灰色がアルミ板、赤色がスペーサー板。
青色の2枚が支持板。
このスロート部分の成形は最終的にパテで行う予定です。








上の画像ではアルミ板の厚さは3mm。
なるべく薄くしたかったので2mm厚に変更しました。
強度的には2mmがぎりぎりかな。








仮組み。
心配していたセンターのズレはありません。
ボルト長は20mmと25mmを用意。
使用しているのは20mm。






2012/05/14

Subscription Concert No.734 at Suntory Hall

東京都交響楽団の第734回定期演奏会に行ってきました。








指揮は小泉和裕さん。
ピアノはアンドレア・ルケシーニさん。
曲目はブラームスのピアノ協奏曲第1番とラヴェルのグフニスとクロエ。

ピアノ協奏曲はアンドレアさんのピアノが素晴らしかった。
第2楽章の深遠な美しさ。
ブラームスの情の深さが伝わってきます。
解説にあった「深い宗教的気分」が普遍的な気持ちを表しているように思えます。

「それでいいのかい?」
「それでいいのよ。」
という無言の会話を聞いたような気がしました。

おなじみのグフニスとクロエ。
第2組曲は70年代のオーディオブームの頃はどこでも頻繁に聴かれていたのでは。
豪華絢爛というより絢爛豪華。
フルートの、これはパンの神の調べなのか、実に神々しい。
素晴らしい演奏でした。

「月刊都饗」の5月号のクラシック名脇役伝(著者小宮正安さん)にはグフニスとクロエにちなんでセルゲイ・ディアギレフ(1872-1929)さんのことが紹介されていました。
以下のような面白いエピソードが掲載されています。

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「この人は何者だったのか」と問われた時、答えを出しやすい人と出しにくい人がいる。
今回の主役ディアギレフなどはまさに典型的な後者。
「バレエ・リュスの興行主」としてつとに有名だが、他にも芸術愛好家、コレクター等、その肩書きは多岐に渡る。
しかも、バレエ・リュスの興行師として華々しく活躍していた時ですら、彼が何者であるのかすぐには分かりかねたらしい。
例えばスペイン国王アルフォンソ13世(1886-1941)は、いみじくもディアギレフにこう尋ねたそうである。
「君は指揮者でもなくダンサーでもない。ピアニストというわけでもないが、一体何をしておるのかね?」
これに対するディアギレフの答えが傑作である。
「畏れながら陛下と同じです。あくせく働くことはもとより、これといったことは何一ついたしませんが、なくてはならない存在なのです。」

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この解説は続けて「ディアギレフが新作バレエ用の音楽の委嘱を行わなければ、ストラヴィンスキーの「火の鳥」、ラヴェルの「グフニスとクロエ」、ファリャの「三角帽子」、サティの「バラード」といった傑作は生まれず、現在のオーケストラのレパートリーは随分と寂しいものになっていたに違いない。」としています。







2012/05/10

DIY Speaker (51)

スロート口になるアルミ板です。
厚さ2mm、大きさは150mmX150mm。
中央の穴の直径は38mmです。
切断と中央の穴あけ加工は東急ハンズにお願いしました。





エキサイトの旧ブログから移転した記事はまだ80個ぐらい。
全部で500以上あるからこれは大変だ。

記事は感情的にならず、且つ、攻撃しないように(防御は可)書いているので将来的にも維持できる。
自慢話はよくない。
のちに赤面することになるためブログごと削除することになる。
資料的な価値を高める意識も必要かもしれない。
このあたりがブログを継続させてゆくコツだと思っている。

経済活動は金のやり取りだ。
インターネットは情報のやり取り。
もらった分はお返しする。
ブログを開設すればみんなが発信源になれる。
東電、日立、東芝、鹿島建設、自民党のように儲けっぱなしは困ります。