2011/04/25

Kawai MP10

MP9500のあとMP8、MP8Ⅱが続き、昨年末MP10が発売された。
MP8Ⅱまでは似たようなデザインだったけどこれは違うね。
YAMAHAのCP5というライバルも木製鍵盤だ。





今でもMP9500はピカピカ。
大事に使えば10年20年もちます。
このクラスでもデジタルアウトがつくといいな。







MP9500で検索して見つけました。



2:40から。









デジピを中心にしたシステムには思い入れがあります。
大昔にはCP80M(これはデジピではないとかMIDI付きだとか説明する必要はないよね。上の画像)のそばに音源ラックを置きCP80Mの向こうにJBLのSR用スピーカーを設置することなどを考えていました。
贅沢だなぁ。

今はMP9500とJBL2155H、そしてPEAVEY 1808-8SPSとの組合わせ。
このシステムにはZOOMのB1を介してエレキベースもつないでいます。
音源ラックは…MP9500の64音色で十分でした。
とても満足しています。
ベースでうならせる1808-8SPSの低音は素晴らしい。







Roland RD1000のデザインが気に入ってた。







V-Pianoもなかなかよいです。
操作パネルがシンプルなのがいいな。








シンセサイザーは音の勉強になる、というより音と遊べます。
マルチアンプのレベル調整とかイコライジングはまだまだ音遊びの入り口といいたくなるほどの変化が体験できます。
それにこの手のデジピの音はCDよりはるかに鮮度が高いです。

放射悩のためスピーカーの自作をやる気にならないので当分(24000年ぐらいか)デジピとベースで遊ぼうと思います。
だって放射能のほこりが舞う庭に出てFRPの製作とか塗装したりするのいやだもの。
自作記事を楽しみにされていた方はとりあえず東電に賠償請求を。



2011/04/21

DIY Speaker (32)

背面の構造はどうすればいいのだろう。

1列のユニットを縦長のバッフル板に支持させる。
このバッフル板の背後を密閉空間(赤い斜線)にするとどうか。
あるいはバスレフとか半開放とか。
密閉箱の間の空間も青い斜線の板で密閉することができる。

振動板の大きさは91cm×91cm。
ホームセンターで販売しているサイズ。
切断加工をしなくてよい。
30インチクラスの倍の面積であり112cm~115cmウーファーと同等。




発泡スチロール板の比重は0.011~0.015だそうだ。
0.015とすると2cm厚の場合(上の作図)は約248g、3cm厚でも373gしかない。
3cm厚に合板の補強材をつけるか5cm厚がちょうどいいかもしれない。
ちなみに30WのMmsは306g、FW800HSのは629gである。
Mmsと振動系の質量は厳密には異なるものだが目安にはなる。

反応が遅くなるって?
ディレイで他のユニットを遅らせればよいのさ。





3個×3列、4個×4列、5個×5列などはいずれも8Ω。
4個×3列の場合は6Ω。
4個×4列も作図してみたがユニットだらけになり背面の抜け面積が稼げない。

ユニット1つの重量が2.5kgでも12個で30kgになる。
このあたりが工作を楽しめる限界かもしれない。
重くなりすぎると単なる労働になってしまうから。

もっとも振動系を電磁的にドライブして共振させ低音のレスポンスを稼ぐわけだから強力な駆動部がベストというわけでもない。
2個×2列が一番よかったなんてこともありうる。

なお上の図では振動板の厚さは30mm。
発泡スチロールという素材には期待している。
何故ならお気に入りの30Wの振動板はこれだからだ。















先日、ヨハネスさんがブログでデジタル信号をYケーブルで分枝すると音が悪くなると書かれていた。
以前からそんな気がしていた。
比べてみるためにSRC2496(13800円)を注文したというか買い足した。
ついでにホサのデジタルケーブル光ケーブルも注文した。




サンプリングレートコンバータ(SRC)はあらゆるデジタル機器に内蔵されている。
外部から入力されたサンプリングレートでデジタル処理を行っている機材など皆無だからだ。
デジタル経路からSRCをいかに減らすかが大切なのだが、そうも言っていられない。






ヨハネスさんのようにTC ELECTRONICのDigital Konnekt x32TCを購入しようと思ったが高くてとても手が出ない。
それにスピーカーユニットは好きだけどデジタル機材はそんなに好きではない。

帯域別のイコライジングが音質の劣化なしで可能になったことは画期的だった。
得体の知れない自作スピーカーでもなんとかなる。
だからデジタル機材は必須なのだ。
しかし必須だからと言って好きというわけではないのだ。

DCX2496が6台、SRC2496が2台、REV2496が1台、SH-D1000が1台とデジタル機材まみれだ。
すべて稼動しているというか、必然性がなければこんなに買わない。
しかもこれら機材は将来性がない。
192kHzに対応していない。
だからこの世代の機材をあまり買い足したくないのだ。




2011/04/20

DIY Speaker (31)

シリコンチューブによるダンパー(サスペンション)よりも強靭なサスペンションを考えてみた。




青色の部分は幅70mm、厚さ7mmの発泡スチロール板。
エッジ(サラウンド)兼用で振動板の周囲に配置する。
振動板が大きくなれば振動板の変位量は1mm程度だろうからこれで充分ではなイカ?
構造も簡単で作りやすそうだ。
ならば振動板を142cm×142cmにしてみる。




青色の斜線部分が幅70mm、厚さ7mmの発泡スチロール板。
全周に渡り設ける必要はないかもしれない。
部分的にセーム皮でも張る。

こんなに大きくても製作費はあまりかからないと思う。
1つ2000円ならユニット代は32000円。
振動板の表面には黄色いシートを貼ろう。



背面開放で屏風みたいなものだから収容も容易だ。
工夫すれば重量も80kg程度でおさまるかもしれない。
振動板の大きさには意味があって、D-160よりも面積はわずかに広い。
振動モードを解析しても、おそらく多点駆動に軍配があがるのではなイカ。




2011/04/14

Subscription Concert No.714 at Suntory Hall

東京都交響楽団の第714回定期演奏会に行ってきました。
今年度は東京都交響楽団の年間会員であり、その初回でした。




指揮はモーシェ・アツモンさん、ヴァイオリン独奏は竹澤恭子さんです。
曲目はエルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調op.61とブラームス:交響曲第2番ニ長調op.73。
最初にアツモンさんが地震でお亡くなりになられた方々への哀悼の挨拶がありました。
それに続いてG線上のアリアが演奏され、全員で黙祷。





年間席がステージに近い位置になりました。
反射板は天井近くに移動しており、予想通り直接音主体のアグレッシブな音でした。
3ウェイのときのJBL2360A+2446Hを髣髴とさせる鮮烈な音。
音量も上がりヴァイオリン協奏曲に驚いてしまいました。
正気に戻ったのが交響曲第2番になってからだったのですが、ともかく凄まじかった。
交響曲第2番は読売日響の演奏で先日聴いたばかりだったのですが、これだけ音が違うと比較にならない。
音楽体験は音を含めてのトータルなものだから。






サントリホール誕生の本がダメだったから永田さんの本を読んでみた。
結論から言うと、知りたいことは書かれていなかった。
しかし、知りたいこと以外のことは良く書かれている。
例えば、ワインヤード型のホールの特徴。(P142,143)

「1 シューボックス型に対し、音の迫力に欠ける。
2 楽器の指向性からくる場所による聞こえ方のバランスの差が大きい。
3 音はさわやかである。響きの質が細かく繊細である。
4 大型編成のオーケストラに対しては、大型空間からくる響きの余裕というものが感じられる。

これは逆に中型以下のホールでは味わうことのできない効果である。
ワインヤード型のホールの響きは従来のジューボックス型のホールと比べると、本質的に異なっている。
大型オーケストラ用のホールということができよう。
ただし、このホールの特色を生かすためには舞台の形状、舞台周辺の反射面の設計が重要である。
また、オーケストラ各パートの配置も新しい課題であり、音楽家と音響屋との間の詰めが必要だと考えている。」











武田邦彦さんは推進派だから話半分だが熊取六人衆の小出先生なら信用できる。
1時間23分もあるのでお忙しい方は、1時間1分あたりから数分見られると面白い。
原発を全部廃止すると日本人の生活はどうなるのかを理解できる。
あっ、日本の原発は安全だからそんな必要はないか。

京都大学原子炉実験所 小出裕章氏に聞く (Ustreamの動画)



う~ん、こういうのを読むと状況はどんどん深刻になっているようだ。
推進派というのは相当な厚顔無恥だと思っていたが、この連中が謝っちゃうというのはちとまずい。
このまま収束することを予想できれば謝るはずはない、と思っていたから。

4つの原子炉のうち1つでも水蒸気爆発すると、もはや原発に近づけないので他の原子炉も冷却ができなくなって次々と爆発する。
さらに冷却不能になった使用済み核燃料も爆発するかもしれない。
水蒸気爆発は格納容器など簡単に破壊してしまうそうだ。
そうなると日本全体が汚染され住めなくなる。
だから今のうちに謝っておこうと考えたのだろう。
こんな連中の「やってみなくちゃわからない大科学実験」に付き合わされたわけだ。







興味があるのは核燃料がどの程度あるのかということ。
1号機は69t、他の3つは94t。
それに加えて使用済みのが数百トン。
このあたりの数値をきちんと報道しないのも相当インパクトがある数値だからだろう。
全部あわせるとチェルノブイリの10倍なんて話は真実かもしれない。
そうなると汚染は日本全土ではすまないかもしれない。

検索してみるとこんな計算があった。
この数値が一桁あるいは二桁間違っていても深刻だ。





これも長いです。
1時間57分からの質問。
電気料金と原発の関係が分かりました。

小出裕章氏原発学習会(主催:生活クラブ生活協同組合・静岡)2011.04.16 04/16/11 (Ustreamの動画)








原発を全部停止しても火力発電所を7割程度稼動させるだけでよい。
代替エネルギーなどいらない。
どうりで福島第1、第2の両発電所が停止しているのに停電にならない。
震災直後は火力発電所もだいぶやられたから計画停電になった。
原発に頼らなければ日本は立ち行かないというのは、日本の原発は安全ですと言っている連中の妄想話のひとつ。
学者の評価っていうのは人柄とか評判とかそんなものは関係ないな。
将来を見通せる力があるかどうか、それだけだね。





まずは東電がGE、東芝、日立に対し安全性を確保できていない原子炉を販売したとして製造物責任あるいは債務不履行の損害賠償訴訟を行うべきだろう。
また、震度6弱で崩壊するようなコンクリートは建築基準法以下として鹿島建設にも損害賠償請求を行うべきだろう。
この場合、欠陥住宅と同じで、不法行為責任を問える。
そして、不法行為責任の時効は欠陥が発覚して(福島原発事故の日ではなく、福島の実際の現場検証後に専門家が欠陥を認定した日)から進行する。
日本の原発は安全ですって主張して売りつけたんだから。
この賠償金を確保してからでないと原発事故の補償に税金を投入すべきではない。

それからこれら企業とその構成員に対しては日本人に放射線を浴びせたとして刑事責任も追及する。
未必の故意で暴行罪成立である。
有能な法律家が結集してこれら企業を叩きのめしてほしい。






「愚かな核=原子力利用」京都大学原子炉実験所 小出 裕章より

明治三陸地震、昭和三陸地震、そして今回の大地震では津波の被害を伴った。
前二回の教訓を活かし海沿いの危険な区域は居住を制限すべきだったと思う。
実際に居住区域を制限していた村では犠牲者がほとんどでなかったそうだ。
どうしても海辺に住みたいならば海と内陸方向に長い免振構造の高層アパートでも建築すべきだ。

原発事故も同じだ。
チェルノブイリやスリーマイル島のときに考え直しておけばこうはならなかっただろう。
あとどの位の犠牲を払えばそうしたことに気付くのであろうか。
ドイツ人とドイツ政府はえらいと思う。


被爆治療83日間の記録

2011/04/13

DIY Speaker (30)

脳内開発は続く。
これはサブウーファー部。
振動板の大きさは90cm×60cm。
これと同じ有効振動板面積を持つコンベンショナルなユニットを作るとするとそれは92cm(36インチ)ウーファーになるであろう。
Audiobahn AWT34X(36インチ)クラリオンのSRW8000(32インチ)とほぼ同等だ。

2つ並べてあるがモノラル。
36インチダブルウーファー。
背面開放なので同位相で2枚の振動板を駆動したい。



こんな具合に構造を検討中。
どういう構造にしていいのかさっぱり分からない。
振動板の前を囲い込むというアイディア。




ホーンタワーの自作はどうなったかって?
ホーンタワーはかなり大きいから、ウーファー部やサブウーファー部をある程度想定しておかないと設置スペースが苦しくなる。
こうやってウーファー部などの規模についてシミュレーションをして、ホーンタワーとの大きさとの兼ね合いを考えている。
もっとも原発が落ち着かないとホーンタワーを作る気がしないのも事実。










2011/04/12

MP-T2GB

TSUTAYAで購入したMP3プレーヤー。
価格は1500円だったか、よくおぼえていない。
カウンターの近くのカゴに山積みになっていて500曲持ち歩けると書いてあったので興味を持った。

ボタンはこれだけだから1曲づつ進めたり戻したりすることしかできない。
500曲入れると呼び出すのは大変だろう。






MP3プレーヤーに触ったのは初めて。
MP3というフォーマットを扱ったのも今回が初めてだった。
なお、MP-T2GBのパッケージにはWMAファイルも再生できると記載されている。

Youtubeでダウンロードしたflvファイルの音声をGOMプレーヤーのオーディオキャプチャー機能でwavファイルにする。
このwavファイルからiTunesを使用してMP3ファイルを作成した。
データもこれらソフトも全て無料だ。

音質はそれなりだけど悪くないと思う。
ヘッドフォンで控えめな音量で聴くならこれで充分だという気がする。

ヘッドフォンを使わないので、今後使い続けることはないと思う。
最後にCDから320kbpsのMP3ファイルを作成し黄色いホーンシステムで聴き比べてみようか。
でも、意味がないからきっとしないな。






オーディオの歴史上、MP3プレーヤーは正常進化の結果として生まれたメインストリームの機材だと思う。
多点駆動による平面振動板のスピーカーユニットなど、その可能性がまるで追求されないうちに忘れ去られた。
単一の磁気回路のユニットに比べて高価だからだ。
そんなものと比べるとMP3プレーヤーの存在感は圧倒的だ。
そしてそれは実にがっかりさせられることでもある。









2011/04/11

DIY Speaker (29)

振動板とユニットは分離できた方が何かと便利ではなイカ。
振動板のサイズや重さを変更できるし、ユニットの数の増減で駆動力を変えることができる。
うまくやれば平面型スピーカーユニットのシステム化ができる。

3mm厚合板で蓋をした円筒はボイスコイルボビンに直付けしたい。
円筒はFRPで強化するか発泡ウレタンを充填する。
周囲の緑色の部分は発泡ウレタン。




茶色は振動板に接着した円盤状の3mm厚合板。
ボルトナットは樹脂製かアルミ製。
ポールピースに吸い寄せられないように。

ボルトナットの取付け位置は円筒の中央ではなく、円筒の縁周囲の方がいいかもしれない。
円筒のすぐ外側に複数箇所設ける。






コーラルの10DU-60Bというパッシブラジエターは中央にある硬質ウレタンの台座にウェイトをボルトで固定するようになっていた。
コインで締められるようなマイナス溝があるボルトを強く締めても強度的には不安がなかった。
これと10F-60を組合わせたシステムとは長い付き合いだった。










60cm×70cmでも、スピーカーユニットは6個ぐらいでいいかもしれない。
レンコンではなく肉抜きの穴。
24インチウーファー相当の48cm×48cmならユニットは4個。








この週末、京都に行ってきた。
妻が京都に行きたいというので地震前の予約。
おそらく桜は散っているであろうと思っていたが開花が遅れたため満開だった。




このあと舞台から何人かが落下。
幸せそうでした。






9日は嵐山。
嵯峨嵐山駅下車。
天竜寺で庭と加山又造の雲龍図を見る。
渡月橋を渡って嵐山モンキーパークで猿達と共に京都を一望する。
タクシーで仁和寺に行き、御室仁和寺駅前でうどんを食べる。
やはり関西のうどんはうまい。
仁和寺前のさのわという喫茶店でくずもちのようなものを食べた。
きぬかけの道を歩き龍安寺。
意外と狭かった石庭を見る。
そこからバスに乗ったが金閣寺には行かないよと途中で降ろされる。
しばらく歩くと金閣寺だった。
夜、烏丸通、四条通、木屋町通を歩き、めなみという店で夕食。

10日。
タクシーで三十三間堂。
清水寺へタクシーで行きうどんを食べる。
天ぷらうどん。
タクシーで下鴨神社へ行く。
参道の脇の散策路が良かった。
加茂みたらし茶屋でみたらし団子をいただく。
団子をくった後なのにのらくろという洋食屋でB定食を食べた。
タクシーで銀閣寺に行く。
哲学の道をしばらく歩いた後、タクシーで南禅寺に行く。
三門に登り水路閣を見た。
京都駅でうどんのつゆを買う。
くたくたになった。




2011/04/08

DIY Speaker (28)

放射悩(誤字ではなく)のために憂鬱な気持ちになる。
こういうときこそ許されたる無限の自由、オーディオの夢想にのめり込む。
金のかかる夢想だと、わびしくなるばかりだ。
しかし、金のかからぬ夢想なら、これはご機嫌だろう。







上の画像は背面側から見たもの。
4つの6.5インチのユニットが並んでいる。
こんなに密集しているとカッコいいのではなイカ。

灰色の部分が発泡スチロールの振動板。
大きさは42cm×42cmなので有効振動板面積は1764cm2になる。
21インチウーファーの有効振動板面積(sd)は1700cm2前後なので、ほぼ対等というわけだ。

ちなみにEV 30Wのsdは3626cm2、FOSTEXのFW800HSは4015cm2。
それぞれ一辺が60.2cm、63.4cmの正方形振動板の面積に相当する。
空気の回り込みを考えると65cm角~70cm角程度かもしれない。
6.5インチが9個でなんとかなるかもしれない。

赤色の線は内側のバッフル板を示している。
これにユニットを取り付ける。
赤い斜線で示す部分は開口穴で空気抜きだ。

左右の青い部分がダンパー部(サスペンション)。
水色はシリコンチューブ、水色の斜線がその支持部になる。
シリコンチューブの表裏面はそれぞれ発泡スチロールと支持部に貼着されている。
支持部の上下端部にはフレームにボルト留めするための細長い切込みがある。
これで支持部の上下位置を調整し、ボイスコイルのセンターが振動板の重さでズレても修正できる。
ボルトの取付け部分にワッシャを挟めば高さ方向も調整できる。

外側エッジ(サラウンド)はセーム皮のようなもので適当に作る。
両端を45度に切って継ぎ目にはバスコークのようなシール剤を裏から塗りつける。






帯状にした厚紙で直径12cm、高さ3cmの輪を作る。
輪の縁に木工用ボンドを塗り、ユニットのコーンに貼り付ける。
4つのユニットをバッフルの所定位置に取り付け、その4つの輪のもう一方の縁に木工用ボンドを塗る。
そっと発泡スチロールの振動板を載せて接着する。
この厚紙の輪はウレタンフォームの枠材になる。

発泡スチロール板にはユニットと対応する位置にあらかじめ4つの丸穴があけてある。
直径は11cmぐらい。
その丸穴からコーンの上にウレタンフォームのスプレー缶の少量の液をたらす。
30分ぐらいしてあるいは2日後、また少量たらす。
直接噴射すると量が多すぎるように思う。

周囲を先に固めてコーンや厚紙に膨張圧力がかからないようにしたい。
使いきりというかノズルが詰まるらしいのでスプレー缶は3缶ぐらい必要かもしれない。
本番前に厚紙で作ったユニットもどきをつくり、ウレタンフォームを使う練習をしておくべきだろう。

ダストキャップ(センターキャップ)は切除して、ボイスコイルボビンの頂部にアルミ板を接着する。
さらに、このアルミ板、厚紙の輪、そしてコーンの内側にグラスファイバーを配置してFRP層を形成する。
その後、ウレタンフォームを充填するのがいいかもしれない。

ウレタンフォームの硬化後、スチロール板の穴から盛り上がったウレタンフォームを削り取る。
発泡スチロールの表面を塗装するのは面倒だ。
綺麗な紙でも貼っておけばよいだろう。





うまくいかないかもしれないから安くすませたい。
Classic Pro 06LB050U、1つ2000円、4つで8000円というわけだ。
このユニットにこだわっているわけではなく、要するに安い業務用ならなんでもいい。
でもこのロクハン、音よさそうだね。
ミッドベースで遊んでみたくなる。

磁気回路の大きさはFE163EΣと対等かやや大きい。
ユニット重量がFEの2.6kgと同じだとすると4個で10.4kgだ。
このぐらいならなんとかなる。
しかし、9個になると23.4kgにもなってしまう。
軽いユニットを探さないと無理かもしれない。
しかししかし、こういうのもあるわけだから、そんなことで弱音をはいてはダメなのかもしれない。







いつ作るのかって?
うむむむむ。

 

2011/04/05

DIY Speaker (27)

設置スペースを無駄にしないように、システム全体のおさまりをもたもたと考えているわけです。
しかし、普通のコーン型ユニットによるウーファー部も少し飽きてきました。
プレナー型というか、フラットパネルスピーカーはどうか。





振動板には20mmから50mm厚の発泡スチロール板を使用。





6.5インチ、8インチ、10インチのコーン型ユニットを複数使用して駆動。





背面開放型です。
15インチ28個分の振動板面積。








緑色の部分はスプレータイプの硬質発泡ウレタンで充填。
この発泡ウレタンのスプレー缶はホームセンターで安く売っている。
硬質ウレタンを充填する際にグラスファイバー等を混入することについて調査中。

また、このウレタン充填という手法をホーンの強化や制振にも使うことを思いついた。
後日、EAWは同様の手法を使用していることを知った。






シリコーンゴム製のチューブでインナーエッジ(suspension)を製作することを考えている。
シリコーンチューブの支持部材を位置調整可能に取り付け、ボイスコイルのセンターを維持する。


上の画像では、アウターエッジ(surround)の内側にインナーエッジ(suspension)がある。
このインナーエッジ(suspension)は日本語ではエッジ(surround)として表記されているが、ダンパー(suspension)として機能しているのではないかと思っている。
アウターエッジ(surround)とインナーエッジ(suspension)に囲まれている外側の領域(closed section)は密閉され、吸音材が設けられている。
インナーエッジ(suspension)の内側の領域の3箇所には矩形の穴(opening holes)があり形式的に背面開放になっている。

通常のウーファーは、スピーカーユニットの振動系と箱の内部の空気の協働により共振を起し低音のレスポンスを稼ぐ。
これはバスレフであろうと、密閉であろうと、原理は同じだ。
Technics SB-AFP1000のようなフラットパネル型は、フラットパネルのみの共振動作により低音レスポンスを稼いでいる。

SB-AFP1000の振動板は発泡マイカである。
現在でも平面型スピーカーに用いられている。
高価な素材ではなくホームセンターなどで売られているバルコニーの床材になっている。

FOSTEXがこの発泡マイカの表面に金属膜か何かを貼り付けたものを2005年に特許出願したが、昭和57年のシャープの公開特許公報を引用されて拒絶されていた。


こんな具合に数年前から調べたり考えたりを続けている。
それだけにプレナー型ウーファー部の自作の難しさを理解している。
何よりパラメータに関するデータがなく音が心配だ。







うまくいくのかな、作るの大変そう、どうしようか。















逃げろって、どこへ?


原発 小さな疑問 その1 自然放射線
原発の問題を考えるときに小さな疑問が残っていて、それが気になって理解を妨げているものがある。
そのようなものを簡単に取上げてみたい。
今回は「自然放射線」である。

自然放射線についての多くの人の疑問は、
1)自然放射線は1年間に2.4ミリシーベルトと官房長官が言ったのに、なぜ1年間に1ミリシーベルトが問題になるのか。
2)東京等の測定値を見ると比較的低いのに、自然放射線だけで1時間あたりで0.3ミリシーベルトもあるので、福島原発からあまり放射線が来ていないのではないか?
という疑問である。

政府(官房長官)は4つ、普通の人なら錯覚するような表現をした。
だから真面目な人は計算が合わないし、わかりにくい。

1)2.4ミリシーベルトというのは世界の平均で、日本は1.4ミリシーベルトである。
 日本の他の放射線量と比較する時には、1.4ミリシーベルトを使わなければならない。
2)おまけに1.4ミリシーベルトの3分の2は「内部被曝」である、
3)それなのに普通に発表されている数値は「外部被曝」(推定)である。
4)関東は関東ローム層があって外部放射線が低く、関西は花崗岩が多いので若干高めである。

4重に微妙に表現が適切ではないので、真面目な人が計算するとどうも合わないということになる。
また発表される数値が外部なのか、外部と内部を足したものかも明言しない。
私が公表されている測定方法を見るとどうやら外部だけらしい。

つまり日本人があびる自然放射線の内、外部からは関東で0.02程度で、後は食材や水、ラドンという元素からの内部被曝である。
だから、比較するときには、自然放射線(1時間あたりでは0.02マイクロシーベルト)と、発表される数値(東京の0.092マイクロシーベルト)が同質の数字である.
そうすると、引き算して0.072マイクロシーベルトが福島原発から東京まで来た放射線ということになる。

ところが、今回の場合、内部被曝(たとえば、マスクをつけてなかったので空気中の放射性物質を吸い込んだ)がハッキリしていない。
普通の自然放射線と同じように、外部が3分の1、内部が3分の2とすると、およそ3倍の1時間で0.2マイクルシーベルトぐらいになる。 
それに水と食材を加えると、さらに0.14ぐらいを足すから、余計にあびている放射線は1時間に0.34となり、1年間では約3ミリシーベルトになる。

一応、自然放射線の内容を示したが、現在ではあまりにデータが少なく、このように正確に計算しようとするとむしろ混乱する。
そこで、このブログでは「発表値×4」で自分が被曝する量を計算しておくのが良いのではないかと考えている。
私の4には、水の放射線が少なくなれば、その代わりに魚が入ってきたりするので、当面は4が良いと判断している。
(平成23年4月4日 午後9時 武田邦彦執筆)









4月10日は東京方面直撃。
UTC(世界時間)0:00は日本時間の朝9:00。



2011/04/04

Relative distribution of emitted radioactive particles

AC「間違った情報に惑わされないようにしよう。」
OD「日本の原発は安全ですってあれね。」



ドイツ気象局の放射性粒子の分散予報だそうです。
南風のときはこの逆なんだろうね。
長期にわたり放射性粒子が堆積してゆくと、やがて日本の農産物は全部ダメになるのだろうか?





"濃度がわずかに希釈"の赤い部分、かなりまずい範囲なのだろう。
風向き次第でその先端部分が仙台や東京に届くような気がするというか、これは確実に届くでしょう。





relative distribution of emitted radioactive particles 放出された放射性粒子の相対的な分布

6色の塗り分けの横の説明は以下のとおり。
concentration slightly diluted 濃度がわずかに希釈
concentration considerably diluted 濃度がかなり希釈
concentration strongly diluted 濃度が強く希釈




「原発推進派の政治家や官僚全員を国民裁判にかけ福島全域が住めるようになるまで刑務所に入れておこうよ。」というようなCMをACが行うべきではないか。
なぬ、東京電力、鹿島建設、東芝、日立製作所がACの正会員だから、それは無理とな。
これで公共広告機構とはおそれいる。



自然放射線(世界平均)は2400マイクロシーベルト/時間なのだそうだ。
1年間は365日×24時間なので8760時間。
そうすると1時間あたり約0.27μSvとなる。
調べてみると0.27μSv/hをこえる地域が結構ある。
大丈夫なのだろうか。