2011/01/26

Eighteen Sound 21NLW9000C

Eighteen Sound社21NLW9000Cは、21NWL9000のカーボンファイバーバージョンです。
ダイレクトラジエター用の21インチサブウーファーユニット。
このユニットを駆動するパワーアンプとしては3600Wをノンクリップで供給できる能力が推奨されています。
最新のデジタルアンプはこういうユニットを対象にして開発されているのだと思います。





下記のスペックは4Ωバージョンのもの。
このため21NWL9000(8Ωバージョン)のパラメータとは比較できません。
目立つのはMms423gというのはかなり重いこと。
B&C社の21SW152(Mms460g)に迫ります。
このクラスの21インチユニットを聴いてみたいなぁ。

21SW152のMmsの値は以前のものと異なりますね。
手直しがあったようです。





21NLW9000C

GENERAL SPECIFICATIONS
Nominal Diameter 533 mm (21 in)
Rated Impedance 4 ohms
AES Power 1800W
Program Power 3600W
Peak Power 10000W
Sensitivity 96 dB
Frequency Range 24 - 1500 Hz
Power Compression @ -10 dB 0.7 dB
Power Compression @ -3 dB1.3 dB
Power Compression @ Full Power2.2 dB
Max Recomm. Frequency100 Hz
Recomm. Enclosure Volume120 ÷ 500 lt. (4,24 ÷ 17,7 cuft)
Minimum Impedance4,1 ohms at 25°C
Max Peak To Peak Excursion70 mm (2,75 in)
Voice Coil Diameter135 mm (5,32 in)
Voice Coil Winding Materialcopper
SuspensionTriple roll, Polycotton
ConeStraight, Carbon Fiber

THIELE SMALL PARAMETERS
Fs29 Hz
Re2,7 ohms
Sd0,1662 sq.mt. (257,6 sq.in.)
Qms5,45
Qes0,26
Qts0,25
Vas257 lt. (9,96 cuft)
Mms423 gr. (0,89 lb)
BL28 Tm
Linear Mathematical Xmax±14 mm (±0,55 in)
Le (1kHz)1,66 mH
Ref. Efficiency 1W@1m (half space)96,4 dB

MOUNTING INFORMATIONS
Overall diameter545 mm (21,46 in)
N. of mounting holes8
Mounting holes diameter10 mm (0,39 in)
Bolt circle diameter520 mm (20,47 in)
Front mount baffle cutout diameter494 mm (19,4 in)
Rear mount baffle cutout diameter490 mm (19,29 in)
Total depth250 mm (9,8 in)
Flange and gasket thickness18 mm (0,7 in)
Net weight14 kg (30,9 lb)
Shipping weight15,5 kg (34,2 lb)
CardBoard Packaging dimensions570x570x290 mm (22,4x22,4x11,4 in)







池田圭さんが15Aホーンにあこがれ始めたのは1930年(昭和5年)頃だったそうだ。
当時、15Aホーンは最新鋭のシネマスピーカーだった。
そして池田圭さんが15Aホーンを入手するのが1955年(昭和30年)。
間に戦争があったとはいえ25年かかっている。

下の画像は趣味の獄道のホームページにUPされていたもの。
いつも貴重な資料をありがとうございます。
(画像をクリックすると大きく表示されます。)




















P100で撮らないはずの冬山を。










上の画像は35mm換算で292mm。
下の画像は35mm換算で678mmの最大望遠、富士山測候所を日の丸構図で狙ってみた。
いずれも、標高800m程度から手持ち。
35mm用600mmによる撮影では、少なくとも1脚が必要で手持ちではまともに撮影できなかった。
冗談で撮影したのに、ともかくこれだけ写ることに驚いた。

夕暮れに撮影した東京タワーのパノラマ写真も手持ちだった。
暗くなってきてもちゃんと撮れる。
どうしてこんなに撮れるのか理解できなかった。
やはり手ぶれ補正というのが働いているのだろう。

高倍率ズームなんて宣伝文句だけだろう、と思っていたけど十分使える。
久々にドブ(主鏡直径12.5インチ、焦点距離1525mm、F4.5)で直焦点撮影をしてみたくなった。
クールピクスは、950、S5、P100と3台目になるが、950やS5のときには、そんな気にはなれなかった。



2011/01/20

QSC MHV-1090(3)

QSC社SC-424-8Fは、横型のプロポーションを持つシネマ用スピーカーシステム。
こういう形態のシネマスピーカーは珍しいです。
ウーファー部は4インチボイスコイル径の15インチウーファーのダブル。
ホーン部はHMV-1090を箱に収めたHMV-1090Fです。






下の画像はミッドホーンのフェイズプラグ周辺を拡大したもの。
フェーズプラグの形状がなんとなく分かります。















資料室の画像はクールピクスS5で撮影していた。
このS5が室内撮影であまりにも手ブレをする。
それでいちいち三脚を使用していた。





先日、その手ブレについて検索してみた。
すると、このシリーズはそういう場面でシャッタースピードが極端に遅くなってしまうという書込みを発見。
う~む、使い続ける意欲が消えてしまいました。

そこでクールピクスのP100というのを注文してみた。
下の画像をネットで見つけカッコいいなと思ったから。








ブログ用なのでデジタル一眼はいらない、というかそれは持っている。
正確には妻が持っている。
故に手が出せない…

広角側は35mm換算で26mm。
しかも広角側の樽型歪曲収差を補正してしまう。
ファインダーや背面モニターの画像も補正済みの画像なので、歪曲収差を見ることなく撮影ができる。
なんということだ。

考えてみれば歪曲収差をソフトで補正することなんて簡単なのかもしれない。
補正を前提として補正しやすい特性を持ったレンズを設計する。
レンズ枚数を減らして実質的に明るいレンズに設計することも可能になるだろう。
周辺減光、シフトやあおりなどもソフトでなんとかなると思う。

この「ゆがみ補正」は初期設定ではOFFになっている。
ONにしよう。

望遠側は678mm。
月、冬の山頂付近、鳥が撮れる。撮らないけど。

液晶のファインダーが付いている。
先ほど家電屋でそのファインダーをのぞいてきたが、ピントを合わせられるようなシロモノではない。
しかし、光の加減で全く見えなくなってしまうS5の液晶モニターに比べればずっと良い。

ダウンロードした取説によるとパノラマ画像を作成できるソフトが付属している。
フルハイビジョン動画も撮影できる。

そして小さい。
将来のプロ機は全部この大きさになるような気がする。

P100は、USBケーブルで充電と信号出力をし、miniHDMIケーブルで液晶テレビと接続する。
液晶テレビで静止画と動画を見ることができる。
静止画の画像サイズには3584×2016というテレビと同じ16:9が選択できる。

デジカメを使うようになってプリントはしなくなった。
動画の編集もしてみたい。
撮影した後の付き合いが変わりそうだ。







お値段は26000円弱。
同時に2000円程度のシリコンパワーの16GBのSDHC(SP016GBSDH006V10 (16GB))も購入した。
SDHCはP100で初期化した。

液晶のファインダーをのぞいてみるとそんなに荒くない。
にぎやかな感じがして面白い。
AFだし、慣れればこれで十分になるだろう。
(マニュアルフォーカスにすると中央部が拡大表示でき、正確にピント合わせができました。)

それから添付されていたPanaorama Maker 5 Proは驚異的なソフトでした。
但し、「vedframework.dllがありません。」という表示が出たら、こちらを
解決できました。

パノラマ、三脚で撮影してみようか。
手持ちので使えそうなのはマンフロットの410と055Cの組み合わせ。
これは67と大型双眼鏡用。
P100には大袈裟すぎる。
軽いのを探そうか。



ズームの位置、光学ズームバーの左端が35mm換算で26mm、そして右端が678mm。
光学ズームバーの真ん中(2分の1)になるようにズームして撮影すると、ViewNXのメタデータで23mmと出た。

35mm換算するためには、焦点距離を5.65倍すればいい。
だから23×5.65で約130mm。
これは中望遠、覚えやすい。

さらにワイド側の4分の1、要するに光学ズームバーの半分の半分は約10mmと出た。
だから55mmと覚えておけばいい。
ニコンのマクロだね。

テレ側の4分の1は約60mmと出た。
だから340mmだけど、覚えにくいから300mmだ。
かなりいい加減だけど、これでズームの位置が理解できた。

広角--標準--中望遠--望遠--超望遠、という5つの位置で光学ズームバーを4分割しているということだね。
すっきりした。

ズームレバーは少し動かすとズームの速度が遅く、大きく動かすと早くなる。
テレ側からワイド側へのズームはぎこちないから、ワイド側からテレ側へズームしよう。



P100のゆがみ補正はやっぱり凄い。
DISPボタンで方眼をファインダーやモニターに表示し、これと対比すると分かるけど本当に凄い。
この価格帯のカメラで歪曲収差がない、というのは驚異的だ。
ファインダーを覗くたびに感心してしまう。

デジタルで収差補正が可能であることを知ったのはハッブル宇宙望遠鏡の1回目の修理(1993年12月)が成功したとき。
これは樽型歪曲収差ではなく完全なるピンボケであり、補正光学系を取付け、さらにソフトウェアにより主鏡の収差を完全に補正した。
こうした技術が民生用に降りてくるとは思わなかった。






上の画像はそのファーストサービスミッションの成功を報告する記者会見で発表されたM100の画像。
M100といえばセファイド変光星を思い出します。





kiirojblのyoutubeの動画は画像が荒いし、音声も最悪で本当に酷かった。申し訳ない。
現在、6つの動画は総計14400回以上、世界中の方に見ていただいている。
今回のリニアトラッキングアームのように動作するのがにわかに信じ難いものには、動画は効果的な表現手段だった。
もし動画をUPしなければ、信じてもらえなかったような気がする。

P100なら1920×1080/30fpsのフルハイビジョン動画の撮影/再生が可能だから綺麗な動画をUPできるようになるだろう。
しかも録音はステレオであり、フラッシュの後方にステレオマイクを備えている。
さらに、取説を見ていたらハイスピード撮影ができる。
動画撮影の練習をしよう。











先週は、来訪者数(アクセス数ではなく)が587名の日がありました。
多くの方に支えられている気持ちになりました。
ありがとうございます。



夕方、仕事場の近くで東京タワーを撮ってみました。
パノラマの試し撮りというか、試し合成です。
8枚を縦に並べて合成。
焦点距離は35mm換算で106mm。
露出とピントはマニュアルです。
日もかげり手持ちなのでダメかなと思いましたが、とても綺麗に撮れました。
しかし、UPするときに画像を縮小、画質も落ちてしまいました。
残念。






下の画像は、上の画像(パノラマ合成後の画像)のクローズアップです。
広角をトリミングしたのとは解像度が全然違います。
何か使えないかな、この特長。





なんだか暗いですが、アンダーなのではなく、日がかげってしまいこの程度の暗さでした。




2011/01/18

QSC MHV-1090(2)

QSC SC-414のユーザーマニュアルを見ていると、MHV-1090には面白い仕掛けがあることが分かりました。
ミッドホーンの上縁に小さな穴があり、コンプレッションドライバーを支えている太いステーの側方にも小穴があります。
2つの穴を照準器として使用し、ホーンの水平方向と垂直方向を目標点に正確に合わせることができる、というわけです。
う~ん、これは賢い。






ユーザーマニュアルには、映画館等の典型的な使用例として、目標点は後列中央席にすることや、スクリーンのパーフォレーション(スクリーンにあけてある無数の小穴)を通して、目標点で点灯した懐中電灯の明かりを導入することが記載されています。






黄色いホーンシステムは移動式であるため、このような照準器は役に立つかもしれない。
しかし、リスニングポイントがその目標点になるのかは、やってみないと分からない。
実際の作業は、少し外側に振った方が、いやいや、極端に内側に向けるべき、などと様々なホーンの角度を試すため、このHMV-1090の照準器はあまり役に立たないかもしれない。

ふと思ったのだが、照準器ではなく、ホーンに固定した光源からリスニングポイント側へスポット光を照射するのはどうか。
照射範囲が比較的狭いLEDの懐中電灯をホーンタワーの軸線に沿うように取付けて、リスニングポイント側を照らす。
照らされた場所がホーンの正面になるというわけ。
こちらの方が現実的かもしれない。

しかし、ホーンタワーをジワジワと移動して懐中電灯で薄暗い部屋のあちこちを照らす作業、これはかなり不気味。
細野晴臣さんが言うようなやってみなくちゃ分からない大科学実験だとしても。
ここまでくると、ここまできてしまいました、という異常行動というか頭のおかしさが際立ちます。
う~む。







頭のおかしさと言えば、今どき大型スピーカーと付き合うことも含まれるのかもしれない。
大型スピーカーが部屋にあると部屋の光景は一変する。視覚的な圧迫感が凄い。
ある日、その頭のおかしな光景に愕然として大型スピーカーを処分してしまうのかもしれない。
しかし、部屋の隅やらクロゼットの中にスピーカーを移動できるようにしておけば、そういう悲劇を避けられる。

視覚的な圧迫感を解決するためにはトールボーイ型スピーカー(死語だね)を選択するというのも手だ。
8インチ程度のユニットを3つぐらい縦に並べたハイエンド系ばかりではなく、長岡教のネッシーなんかもそうだ。
しかし、こういうスピーカーでオーディオがなんとかなるとも思えない。

もう一つのやり方として広い部屋をリスニングルームにするという手がある。
しかし、視覚的な圧迫感は減るものの、スピーカーから遠ざかって聴くことになるのが面白くない。
視野角から言えばスピーカーから離れれば離れるほどスピーカーが小さくなってしまうのだ。
これでは何のための巨大スピーカーなのか分からない。

聴きたいときには眼前に巨大スピーカーが迫ってきてほしい。
しかし、うっとうしくなったときには隠れてもらいたい。
こんな風に考えるようになってから、広大なリスニングルームを望まなくなった。

オーディオをやるためのスピーカーとしてはJBL4344程度の大きさがほしい。
すると部屋の大きさは6畳が理想的だ。
それ以上大きな部屋ではスピーカーの存在感が小さくなってしまう。

4344程度ならクロゼットにでも収納できると思うし、スピーカーの上にアンプ類をのっけたまま移動できる。
家族が出かけるとショータイムの始まりだ。
帰ってきたらそそくさと片付ける。
これで十分だと思いますね。







先日、有名な趣味の獄道のホームページを読んでいると、池田圭さんの「音の夕映え」の抜粋が出ていました。
世代が違うこともあって池田圭さんのことはよく知らないのですが池田圭さんのことが好きです。
好きだから「音の夕映え」を入手して読むのがすこし怖い…

下界を眺める可からず
僕なども時々堕つることがあってオーディオ雑貨の批評を頼まれたりする。
その装置は普通のサラリーマンかなんかので、いわゆる趣味としてやっている程度のものである。
そういう人の多くはオーディオの他に自動車とかカメラ、或いはゴルフもやれば山登りもする、
いわゆる趣味がいろいろあって、女も好きである。
その上お酒も嗜むとあって僕の伺った家のリスニング・ルームなるものには必ずといっていい位飾棚の中に洋酒の瓶が置いてあった。
何時でも何処でも誰にでも買える程度の品を、何も飾るまでもないではないかと時には不憫の情を催すことがある。
女の子が好きでステレオが好きで、その他いろいろ名誉も地位も権力もお金も欲しい、隙があらば他人を蹴落としてでも出世がしたい。
こういう人の人生は一体どうなっているのだろうと思う。 
僕などはご存知の通りよる年波で、近頃はもう10年も若ければとよくそう思うようになった。
昔ならばさし詰め蘭でも育てている歳であろう。
よく人に60,70位はまだ若僧ですヨと言われるが、いずれにせよ僕などは昨日もオーディオ今日もオーディオ、日毎夜毎ハイファイ録・再を追求して休む暇もない。中略

いわゆる「趣味のオーディオ」の装置など聞いている暇は全くない訳である。
そうは言ってもこちらの方も音作りに半生を賭けて来たが、
ただそれだけのことで学識経験ともに豊かな斯界の権威者でもなんでもない。
レコードという皿を廻してその音を聞き続けてきただけの話である。
それをよく承知の上で喋るのだから、
気にくわぬ装置などに無駄な時間をとられると毒舌暴論その尽くるところを知らずという状態になる。
相手の方は雑誌などを読み漁って一応オーディオ知識なるものを身に着け、己の美的感覚から部品を選び出しているつもりである。
リスニング・ルームなども何かの雑誌のカラー写真に出てくるのによく似ているのが多い。
デザインだとかインテリアと言う言葉だ浮かんでくる。
まあ、そんなことは音に関係無いから好き勝手で、僕がとやかく言う条はない。
ところで音の方であるが、全く気に入らないのは殆どのオーディオ愛好家と称する人達が、最低域を無視していることである。後略







この文章を読んでいると頭のおかしいオーディオというのは意外と悪くないかもしれない。
そして、池田圭さんも眼前に迫ってくるのが好きだったのかもしれない。









15Aホーンの白い鎖線は、上の画像のようにsound axis、音の軸線を示しています。




2011/01/15

QSC MHV-1090(1)

MHV-1090はアンプで有名なQSC社のCINEMAスピーカーシステム用の中高域ホーン部です。
下の画像は15インチウーファー部のLF4115とMHV-1090を組み合わせたSC-414というシステム。
3ウェイに見えますが、HMV-1090がBMS社の4595NDを搭載しているため4ウェイシステムです。






MHV-1090のミッドユニットはフェーズプラグ付きの10インチコーン型。
SC-414の場合、クロスは250Hz、1700Hz、6000Hz。
1700Hzのクロスがフェーズプラグ付きの強みというか、このミッドユニットの素性の良さを示しているように思います。
コーン型のフェーズプラグに関してはこちらを。







上の画像からはホーン面に弱いカーブがあるように思えます。









上の画像、ホーンの上方が狭くなっているのは遠方の放射エリアに合わせてホーン上方の指向性を狭くするため。
下方は近距離の放射エリアをカバーするために指向性が広くなっています。
ミッドホーンの四隅がえぐれているのは、おそらく放射エリアが楕円ではなく矩形になるようにするためだと思います。














ハイホーン、ミッドホーン共にホーン軸が下方を向いています。
スクリーン裏の設置場所から下方の客席方向が放射エリアになるからだと思います。
なお、HMV-1090の指向性は水平90度、垂直上方20度、垂直下方30度です。

ミッドホーンのホーン長は短いです。
軸上の周波数特性とか音響インピーダンス変換というような単純な話ではなく、ホーンがカバーする帯域の高域側の指向性制御、低域側は徐々にダイレクトラジエターの放射パターンに近づけるという設計なのでしょう。
ホーン面のカーブが弱くほとんど平面に近いのもこうした設計目的に沿うものだと思います。




などと書いてみたものの、以前もこのHMV-1090について書いたような気がする。
調べてみると・・・ううっ、あった。
ごめんすまん。

冷静に分析すると、要するにSC-414を見て興奮したということではなかろうか。
それで前後の見境がなくなったと。
15インチシングルウーファー萌え、という奇妙な病気かもしれない。
いつだったかヨハネスさんに「頭おかしいの自分で分かってる?」ときかれたことがある。
そういうのを余計なお世話という。

JBLの5671とか3731、そしてSC-414。
素晴らしいではないか。
うははははっ!








2011-2012年度は東京都交響楽団の定期演奏会Bシリーズの年間会員になった。
またもやサントリーホールP席である。
年間17600円、8回分。
1回当たり2200円。
格安なのである。

エリアフ・インバルさん指揮のマーラーは第731回定期演奏会で亡き子をしのぶ歌と大地の歌を聴くことができる。
また、会員はゲネプロを2回無料で見学できるそうである。




2011/01/13

BUNJIN HALL

MさんBUNJIN HALLが開店した。
おめでとうございます。
(下の画像はヨハネスさんが撮影したものを拝借しました。)






BUNJIN HALLのスピーカーはD1005と呼ばれるJBL社黎明期の15インチダブルの2ウェイコーナー型システム。
D1005はPrima Vera Blonde(家具材のプリマヴェラ材)という外装のバスレフ箱の型番であると同時に、システムの名称としても使用されているようだ。
そして、この箱に130B(32Ω)のダブル、175HとH1000マルチセルラホーン、ネットワークのN1200が収められている。
このスピーカーユニットとネットワークの組み合わせキットのことをJBL社はD1050と呼んでいる。
なお、他の箱としてDark MahoganyのD1004箱やUtility Gray finishesのD1006箱がある。

箱は三角柱型であり、高さ50インチ(127cm)、幅34インチ(86.5cm)、奥行き17インチ(43.2cm)とかなりの大型。
1954年に発売されたハーツフィールドは高さ45.75インチ、幅45.25インチ、奥行き24.75インチなので、ハーツフィールドの幅をやや狭めて、その分、背を高くしたような感じ。








D1005は、ジェームズ・バロー・ランシング氏が死去された1949年の翌年に発表され、その後短い期間製造されたレアなシステム。
ヨハネスさんによるとこのBUNJIN HALLのD1005は、オリジナルの非常に状態の良い個体だそうである。
 






以前、Mさんのご自宅のシステムを聴かせて頂いた。
そのときは、まだD1005ではなくJBLの4530、2345、075という3ウェイだった。
JBLらしい音なのかなと思いながら聴かせて頂くと、その予想は完全にはずれた。
とんがったところがない非常によく練れた音。
075はWEのオイルコンデンサでクロスされていた。

BUNJIN HALLは30坪以上もあるそうだ。
この広いスペースで素晴らしいコンディションのD1005をMさんの手綱さばきで聴くことができる。
早く聴いてみたいものだ。


 

2011/01/07

Suntory Hall The 534th Popular Series

読売日本交響楽団の第534回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。







指揮はカルロス・カルマーさん。
スメタナ/ 交響詩〈モルダウ〉(連作交響詩〈わが祖国〉から)、グリーグ/ピアノ協奏曲、ドヴォルザーク/交響曲第9番〈新世界から〉の3曲です。
3曲とも大変ダイナミックで素晴らしい演奏でした。






ピアノ協奏曲のピアノ独奏は河村尚子さんです。
かわいらしい方なのですが堂々としたゴージャスな演奏。
感動しました。

wikiによるとグリーグのピアノ協奏曲は初期版から400ヶ所以上の変更点があるそうです。
何度何度も再検討して曲を育て練り上げてゆく。
こうした努力が時空を超えた名曲を生み出すのですね。









"JBL AUDIO ENGINEERING FOR SOUND REINFORCEMENT"を買ってみた。
コンピューターに溜め込んであるJBL社の資料を見ていると、2002年6月12日付けでこの本の発売を告げるNews Releaseを見つけた。
執筆に2年かかったそうなので2000年ごろの技術水準で書かれていることになる。






10年前だけあり、ミッドレンジ コンプレッション ドライバーの項ではJBL2490HCommumityのM4ドライバーが紹介されていた。
ふ、古いなぁ…

しかし、2490Hの断面図を初めて見れたのでうれしかった。
2490Hの解説として、"a 4-inch titanium diaphragm is loaded by a 4-to-1 phasing plug and exits through a 3-inch opening."との記載がある。
まるでエキパイの説明文だね。
それはともかく、このフェーズプラグ、実物の外観はかなり迫力があります。







まだ、黄色いホーンの2360A+2446Hを入手する以前の話である。
2490Hのことを最初に知ったのはプロサウンド誌だった。
十数年前、立ち読みで見たプロサウンド誌の新製品紹介の欄に5000番シリーズが掲載されていた。
1.5インチスロートと3インチスロートのコンプレッションドライバーを使用していることが書かれており、これは衝撃だった。

何故1.5インチや3インチなのだろうか。
2インチスロートというのはJBLがJBLであるための伝統的なフォーマットではなかったのか。
それに1.5インチというのはALTECの1.4インチに近い大きさではないか。
今までの2インチスロートのホーンが使えないではないか、などと考えてしまった。

当時は2インチスロートのラージフォーマットのホーンやドライバーが夢だった。
JBLはこれを破棄せよというのか。
夢を捨てろと。
スロート径の変更という無意味なことは止めてほしいと切に願ったことを覚えている。

2インチが1.5インチに小さくなるのは残念だ。
一方、3インチになってもダイアフラム径は4インチのまま。
フォーマットを変更する意味は何だろう…

この事件がすべての始まりだったような気がする。
不変と信じていたフォーマットが変更されたことについてオーディオ雑誌はフォローしなかった。
このことがオーディオ雑誌に対する信頼感を不信感に変えていった。
そして当時一般的になりつつあったインターネットから情報を集めるようになった。

しかし、そのインターネットにも2490Hに関してはほとんど情報がなかった。
情報がないことが想像力をかきたてる。
集めた画像を眺めてみたり、CADで図面を描いてみたりと、そんなことをしても音は聴こえてこないのに。

黄色いホーンの2360A+2446Hを購入する際にも候補にあがった。
そのときは2360A+2446Hを購入すればその熱も冷めると思うことにした。
結局、熱は冷めることなく続いた。

付き合い始めて5年。
未だに本領を発揮させていないような、そんな気がしている。








 

2011/01/05

Eighteen Sound 18NLW9600C

明けましておめでとうございます。
今年もよろしく。

18NLW9600CEighteen Sound社の18インチサブウーファー用ユニット。
18NLW9600のコーンをカーボン繊維によるストレートコーンに変更した機種です。






パラメータを比較すると9600と9600CとはQmsが若干異なるものの、全体的には同じようなものに思えます。
なお、カーボン繊維のコーンの表裏には撥水加工がしてあるそうです。







18NLW9600C

Key features
97 dB SPL 1W / 1m average sensitivity
135 mm (5.3 in) Interleaved Sandwich Voice coil (ISV)
3600 W program power handling
Carbon Fiber straight cone
High performance neodymium magnet
Triple Silicon Spider (TSS) for improved excursion control and linearity
Single Demodulating Ring (SDR) for lower distortion
Low noise forced ventilation design
Suitable for high performance subwoofer systems

GENERAL SPECIFICATIONS
Nominal Diameter 462mm (18 in)
Rated Impedance 8 ohms
AES Power 1800W
Program Power 3600W
Peak Power 10000W
Sensitivity 97 dB
Frequency Range 32 - 2500 Hz
Power Compression @ -10 dB 0.7 dB
Power Compression @ -3 dB 1.2 dB
Power Compression @ 0 dB 2.2 dB
Max Recomm. Frequency 300 Hz
Recomm. Enclosure Volume 110 ÷ 350 lt. (3,88 ÷ 12,36 cuft)
Minimum Impedance 6,3 ohms at 25°C
Max Peak To Peak Excursion 70 mm (2,75 in)
Voice Coil Diameter 135 mm (5,32 in)
Voice Coil Winding Material aluminum
Suspension Triple Roll Polycotton
Cone Straight, Carbon Fiber

THIELE SMALL PARAMETERS
Fs 35 Hz
Re 4,6 ohms
Sd 0,1225 sq.mt. (189,9 sq.in.)
Qms 5.80
Qes 0,31
Qts 0,29
Vas 169 lt. (6,1 cuft)
Mms 261 gr. (0,58 lb)
BL 29,6 Tm
Linear Mathematical Xmax ±14 mm (±0,55 in)
Le (1kHz) 2,10 mH
Ref. Efficiency 1W@1m (half space) 95,6 dB

MOUNTING INFORMATIONS
Overall diameter 462 mm (18,18 in)
N. of mounting holes 8
Mounting holes diameter 8,5 mm (0,33 in)
Bolt circle diameter 440mm (17,32 in)
Front mount baffle cutout diameter 416 mm (16,38 in)
Rear mount baffle cutout diameter 422 mm (16,61 in)
Total depth 237,5 mm (9,3 in)
Flange and gasket thickness 26 mm (1,02 in)
Net weight 12,5 kg (27,6 lb)
Shipping weight 14 kg (30,9 lb)
CardBoard Packaging dimensions 482 x 482 x 257 mm (19 x 19 x 10,1 in)