2011/11/27

JBL 2360A (6)

お世話になっているハイファイ堂の過去情報データベースに掲載されていた画像です。

下の画像は2360のスロート部分である2360T。
スロート口の形状は円形です。







下の画像は2360Aのスロート口です。
左右が狭くなっている小判型。





現行型である2360Bは円形です。
スロート部は2分割タイプ。







黄色いホーンは左右何れも小判型でした。
最初に見たときはひっくり返るほど驚き、がっかりしたのをおぼえています。
ホーン部は左右の形状が異なるし、これは困ったことになったと。

その後、ヨハネスさんが2360のスロート口は円形だと言うので、これは妙だと。
調べてみると最終型といえる2360Bは円形に戻っています。
JBLは2360シリーズを生産しつつ、よりよい特性に仕上げるべくいろいろと試してみたのでしょう。

一般的に定指向性ホーンのスロート部は回折スリットを形成するため、ドライバーの円形の出口をスムーズに矩形に変化させる役目を持っています。
小判型の場合はこのような変化ではないような気がします。
スナウトとスロートの間にわざわざ垂直面を持つ突起が飛び出している状態にしている。
狭まっている範囲の音圧低下が狙いなのでしょうか。





下の画像はMR94のスロート口です。
スロート口の奥が狭くなっていますが、左右方向が狭くなっている小判型とは異なり、上下方向が狭くなっています。







小判型やMR94のスロート口の形状は、それらホーンの特性をより良好なものにするための補完手段だったのかもしれません。










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