2010/05/23

Suntory Hall The 526th Popular Series

読売日本交響楽団の第526回名曲シリーズのコンサートに行ってきました。
曲目は、プロコフィエフ交響曲第5番変ロ長調op.100、エルガー創作主題による変奏曲「エニグマ」op.36。
指揮はユーリ・テミルカーノフさん。







楽しみにしていたプロコフィエフの5番。
これは本当に素晴らしかった。
それにタムタムをはじめとして打楽器が充実、ピアノやハープもあって見ていて面白かった。

エニグマ変奏曲のトロイトは、ティンパニがいいのでよくCDで聴く曲。
しかし、何故かティンパニの音色が違った。
CDのは大きな音が出るティンパニを余裕で叩いている感じ。
今回のは無理やり叩いたような音。
生ではこんなものなのかな。

透明の反射板は、照明の少し下まで降ろされていた。
その反射板の位置にオーケストラが浮かび上がる。
くっきりとした初期反射。
まるで鏡像のようでした。









今日のMR94A。
まずは下塗り。
ぬりぬりぬり。
うははははっ!






白ホーンシステムのはMR94。
金属製。
構造はALTECのマルチセルラと非常に似ている。
おそらく塗布されている制振材も同じだと思う。

一方、MR94Aは樹脂製。
樹脂製と言っても、内部に埋め込まれた大きな金属板?とグラスファイバーで強化してある。
94Aの方が強度が高いし鳴かない。






セメダインの穴うめパテ(ホワイト)を使用して小傷を綺麗に修正。
ペンキを塗る前にサンドペーパーで軽く表面を荒らします。
縁が厚いためか、ムラがなくなるにつれ素焼きのような印象に。
アサヒペンのインテリアカラー、ピュアホワイト。
水性ツヤ消しです。







ホーン塗りの話をのせたら、アクセス数が跳ね上がってて…
ちとこわい。







水で薄めて、薄く薄く何度も何度も塗り重ねてゆく。
ドライヤーでバンバン乾かすから、塗り重ねるテンポが早い早い。
これもアサヒペンのインテリアカラー、ヨーロピアンイエロー。
水性ツヤ消しです。
黄色というよりバナナ色。
落ち着いた色、重量感のある仕上がりになりました。







このMR94Aは昨年の3月末に99ドルで購入したもの。
行動開始まで約1年。
CADの作図は数知れず。
うん、いつものペースだ。







 どんどん画像が大きくな~る。









これは白ホーン(MR94)の塗りたて状態のときの画像。
MR94Aは縁に厚みがあるし、実際にホーン全体が肉厚。
こうして比べてみると雰囲気がかなり違うのが分かります。











2010/05/20

Suntory Hall Organ Promenade Concert

お昼のオルガンコンサートに行ってきました。
1階最前列中央で聴きました。
やはりオルガンの正面でなるべく近い席で聴きたい。









オルガンの定位?は、かなりしっかりしているように思います。
あれだけ巨大な楽器なのに中央にしっかりと主旋律が立つ。
変な言い方ですが、主旋律がオルガン中央前方の空間に堂々と存在します。
左右に低音用の太いパイプが振り分けられており、パイプが細くなるほど中央に配置されているので、当然といえば当然ですね。

また、低音部では左右から交互に発音することがあり、これも面白い。
そういう効果を狙って作曲されているのでしょうか。



オルガン奏者:永瀬真紀さん
J. S. バッハ(1685~1750):前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
J. S. バッハ:われら悩みのきわみにありて BWV641
ヴィドール(1844~1937):オルガン交響曲第9番「ゴシック」op.70 から第2楽章 アンダンテ・ソステヌート
ギルマン(1837~1911): ソナタ第1番 ニ短調 op.42 から第1楽章 イントロダクションとアレグロ








angeloさんのウェブ上の自作スピーカーシステムの紹介ページ
以前ご紹介しましたが、また増えてます。
56の次は55という具合にクリックして先のページへ進んでください。






こういう巨大スピーカーシステムを集めて「巨大スピーカーオリンピック」をやったらどうか。
世界的なオフ会。
冗談はさておき、自作システムを見ていると、どうしてこんなシステムになったのだろうか、という想像が楽しい。

下の画像のシステムは、JBL2220を80Lの4つの箱に入れたもの。
ごさ丸さんのバスレフ箱の考察を思い出すね。
小さめの容積をwinISDなどで計算させると、意外な結果が表示されることがあります。







オリジナリティにあふれ、奇妙なデザインのものを見ると、見入ってしまいます。
もとはA7の箱だと思うけど、もはや何がなんだか分からないシステムとなっている。
バスレフの音が邪魔だったから、なんて話から始まったのではなかろうか。








床上の低音ホーン。
これは時々あたまのなかでもやもや。



 

2010/05/17

D.A.S. 10B

D.A.S.社の10インチミッドの10Bは、4インチ径ボイスコイルの強力ユニット。
このフェライト磁気回路の10Bのネオジム磁気回路版は10BNでした。
ところが、10BNの後継機種は発表されず…
現在は10Bだけです。う~ん。







パンフレットを見てるとボイスコイルについて…
Voice coil diameter(直径) 102mm
Voice coil winding depth(巻き幅) 12mm
Voice coil Length(線材の長さ) 23.7m
Top plate thickness at voice coil(ボイスコイル周辺のトッププレートの厚さ) 8mm
と表示があります。
おもしろいねっ!





業務用の10インチミッドって好きなんだよね。
振動系の重さ(Mmsではなく)は、おそらく15インチの半分以下。
しかしこの手のユニットの磁気回路は15インチ最強クラス。
5Lエンジンを軽自動車に積み込んだようなもん。

15インチを選択しちゃうとスピーカー遊びが広がらない。
低域も中域も適当に出るけど、だからどっちも中途半端だね。
むしろ18インチでその上が10インチの方が楽しめる。
10インチのハイパスは100Hz。
18インチのローパスは100Hzからじわじわ上げてゆく。
120Hz程度まで18インチをかぶせると、これが太い太い!

クロスをかぶせると音が悪くなるっていうのは帯域による。
高域側では音が濁ることがある。
周波数レスポンスの変動もあるから、測定しつつ帯域別のイコライジングも併用しよう。




10インチをかませれば中低域のコントロールが効く。
また、その上は2インチ径ダイアフラムのドライバーでもよくなる。
これはJBL4345の考え方だね。

4345は290Hzクロスだけどこれは市販のシステムだから。
ネットワークを搭載しなければならない。
100Hzのネットワークというのは、スタジオモニターのようなハイパワーシステムの場合、事実上不可能だ。
低域側の領域に突入しちゃうのでアッテネータがもたないし弊害が出る。

300Hz程度のクロスならミッドのユニットの考え方も高域よりになる。
JBLが選択したのは3インチ径ボイスコイルに小さめのMmsという10インチ。
さらに、2245Hのような18インチに290Hzまで受持たせる。
これでは10インチも18インチも、それら口径の持ち味を十分に発揮できない。
妥協ゆえの残念なシステム。
だから4345の音で10インチと18インチの組み合わせを云々言われても、これは全く的外れだ。
マルチアンプシステムなら4345のような遠慮はいらない。

とはいえ、4345の発売は1981年。
もう29年前かと遠い目…




AES RMS 400W
Program 800W
SPL 98dB
Range 60Hz-5kHz
Weight 9.4kg
Fs 59Hz
Qts 0.186
Qes 0.190
Qms 8.147
Vas 28L
Re 5.5Ω
SD 0.036m2
Mms 47g
BL 22.8Tm
Xmax4mm



スイングジャーナルが休刊だそうだ。
仕事場の近くにかなり大きな書店がある。
でも、スイングジャーナルは置いていない。
無線と実験やラジオ技術も置いていない。
いつのころからかオーディオ雑誌は立ち読みさえもしなくなった。

その書店でオーディオジコマン開陳を買った。
最初のスピーカーの自作箱の写真につられた。
帰りの電車の中で読むと、この箱は業者が作ったことが分かった。
がっかりしてそれ以上は読んでいない。

"うまくいかなくてもかまわない"
そういう情熱と度量が失われてしまえば、すべては終わる。
現在のオーディオをして老人の趣味とは言い得て妙である。




2010/05/13

D.A.S. 12LXN

D.A.S.社の新シリーズのひとつ、12LXNは12インチのサブウーファー用。
ロールエッジを備えたロングエクスカージョン型(コーンの変位量が大きいという意味)です。
ネオジム磁気回路、4インチ径サンドイッチ型ボイスコイル、AES耐入力は800W。
能率が92dBなので、おそらくMmsはかなり大きいはず。

カーオーディオ用のサブウーファーのようですが、JBLの最近のサブウーファーシステムにもこうしたユニットが使用されています。
小型軽量化の要請は業務用でも同じ。
それに、大きく張り出したロールエッジでもサブウーファー帯域に限定すれば逆相で振動しないので問題なし。
大昔のパイオニアPW-A31を思い出しちゃったな・・・







サブウーファー用の12LXNとウーファー用の12GNRを組み合わせるとコンパクトなウーファー部を作れそう。
2分割すれば作りやすいし、板厚を薄くしても箱の共振を小さめにできるね。
ダクトは背面付け。






5インチ、6.5インチ、ツィーター。
最初、ツィーターはリボンを考えたけど、小型ホーンがいいな。
5インチ、6.5インチも業務用に限定。
おおっ、業務用の小型ユニットを調べないと・・・
この状態ですでに5ウェイだから、ネットワークは無理。
遮断特性はL-R24dB/octかL-R48dB/oct、です。








大型ホーンを使うのは、大口径ウーファーもしくはミッドベースのコーン型の音が中域にかぶるのが嫌いだから。
スピーカーの音になっちゃう。
大型ホーンとのクロスを500Hz、400Hz、300Hzと下げてゆくと、この意味が分かる。
しかし、5インチとか6.5インチのような小口径だとそういうコーン臭さが少ないかも。
今まで考えたことがなかった。
いろいろデザインを検討してみよう。









うっ、カッコわる・・・




Nominal Diameter 305 mm. (12")
Nominal Impedance 8 ohms
Minimum Impedance 7.6 ohms
AES Power Capacity 800W
Program Power Capacity 1600W
Sensitivity 92 dB
Nominal Frequency Range 45 Hz - 3 kHz
Voice Coil Diameter 102 mm. (4")
Voice Coil Material Copper
Frame Aluminium
Spider Polycotton
Diaphragm Reinforced Paper Pulp
Magnet Neodymium

FS (Hz) 41,64
RE (ohms) 6,10
QMS 5,57
QES 0,44
QTS 0,41
Bl (T/m) 21,58
VAS (l) 44,51
LE at 1kHz (mH) 1,36
LE at 10kHz (mH) 0,89
SD (m2) 0,0531
Efficiency (%) 0,70
XMAX (mm) 8





2010/05/12

D.A.S. 12GNR

D.A.S.社のネオジム磁気回路を搭載したコーン型ユニットがモデルチェンジ。
新しいシリーズの特徴は、ネオジム磁気回路を取巻く放熱フィン、サンドイッチ型4インチ径ボイスコイル、新たな放熱システム。
サンドイッチ型ボイスコイルは、最近のハイパワーユニットでは常識になりつつあります。
解説はこちらを。

12GNRはウーファー用(ミッドベース用ではないという意味で)の12インチユニット。
この手の12インチとしてはやや大き目のMmsだと思います。
コンパクトなバスレフや、ラインアレイシステム用とのこと。








Nominal Diameter 305 mm. (12")
Nominal Impedance 8 ohms
Minimum Impedance 7.2 ohms
AES Power Capacity 700W
Program Power Capacity 1400W
Sensitivity 97 dB
Nominal Frequency Range 45 Hz - 3 kHz
Voice Coil Diameter 102 mm. (4")
Voice Coil Material Copper
Frame Aluminium
Spider Polycotton
Diaphragm Reinforced Paper Pulp
Magnet Neodymium

FS (Hz) 39,64
RE (ohms) 6,00
QMS 12,92
QES 0,26
QTS 0,26
Bl (T/m) 23,01
VAS (l) 71,02
LE at 1kHz (mH) 1,74
LE at 10kHz (mH) 0,98
SD (m2) 0,0540
Efficiency (%) 1,63
XMAX (mm) 6




2010/05/10

B&C Speakers 18SW100

18SW100は2010年3月15日に発表されたB&C社の18インチサブウーファーユニット。
SWシリーズは、21SW152、21SW115、18SW115、18SW100の4機種になりました。

18SW100はネオジム磁気回路と4インチ径ボイスコイルを備えています。
21SW152は6インチ径ボイスコイル、21SW115と18SW115が4.5インチ径ボイスコイル。
これら4機種は、ボイスコイル径が異なるものの、いずれも"split winding copper voice coil"なのです。
このボイスコイルがどのようなものなのか調べてみたものの、依然としてその構成は不明。
効 果に関しては"B&C’s split winding voice coil technology, that dramatically reduces distortion and non-linearity.(分割巻回ボイスコイルは歪と非直線性を劇的に減少します。)"とのこと。








18SW115と18SW100を比較してみると、115のMmsが275gもあるのに対して100は234g。
しかし、能率はどちらも97dB。
115のBL値が30.3もあるためだと思います。
JBL2245HのMmsが185gだったことを考えると隔世の感があります。
と言っても、どちらが良いという話でもないのですが。
Mms234gならなんとなく想像できるけど、275gとなるとこれは試してみないと分からない。

下の画像は18SW115です。
磁気回路が少し大きい。








このB&C社のSWシリーズはデザインが魅力的。
B&C社をはじめとしてイタリアには業務用スピーカーユニットメーカーが沢山あります。
そういえばランシングさんのお父さんはイタリア系。
天才の国イタリアの血がJBLの礎、ひいては現代の業務用スピーカーの基礎を作った…
と、まあこういう珍説も面白いでしょ。




18SW100
Nominal Diameter 460 mm (18 in)
Nominal Impedance 8 ohm
Minimum Impedance 6.5 ohm
Nominal Power Handling (AES) 1500 W
Continuous Power Handling 3000 W
Sensitivity (1W/1m) 97 dB
Frequency Range 35 - 1000 Hz
Voice Coil Diameter 100 mm (4 in)
Winding Material Copper
Former Material Glass Fibre
Magnet Material Neodymium Ring
Winding Depth 32 mm (1.26 in)
Magnetic Gap Depth 14 mm (0.55 in)
Flux Density 1.15 T

Fs 35 Hz
Re 5.3 ohm
Qes 0.4
Qms 5.9
Qts 0.38
Vas 180 dm3 (6.3 ft3)
Sd 1210 cm2 (187.6 in2)
EtaZero 1.9 %
Xmax +- 12.5 mm
Xvar +- 16 mm
Mms 234 g
Bl 26.1 Txm
Le 2.2 mH

Overall Diameter 460 mm (18 in)
Bolt Circle Diameter 443 mm (17.44 in)
Baffle Cutout
Diameter
422 mm (16.6 in)
Depth 239 mm (9.41 in)
Flange and Gasket Thickness 16 mm (0.63 in)
Net Weight 10 kg (22 lb)

Shipping Weight 11.5 kg (25.3 lb)
Shipping Box 500x500x250 mm (19.7x19.7x9.8 in)

Surround Shape Triple Roll
Cone Shape Radial
Magnet Type Neodymium Ring
Spider Double Silicone
Pole Design T-Pole
Woofer Cone Treatment TWP Waterproof – Both Sides


18SW115
Nominal Diameter 460 mm (18 in)
Nominal Impedance 8 ohm
Minimum Impedance 6.5 ohm
Nominal Power Handling (AES) 1700 W
Continuous Power Handling 3400 W
Sensitivity (1W/1m) 97 dB
Frequency Range 35 - 1500 Hz
Voice Coil Diameter 116 mm (4.5 in)
Winding Material Copper
Former Material Glass Fibre
Magnet Material Neodymium Ring
Winding Depth 34 mm (1.33 in)
Magnetic Gap Depth 12 mm (0.5 in)
Flux Density 1.16 T

Fs 32 Hz
Re 5.3 ohm
Qes 0.32
Qms 5.6
Qts 0.3
Vas 187 dm3 (6.5 ft3)
Sd 1210 cm2 (187.6 in2)
EtaZero 1.9 %
Xmax +- 14 mm
Xvar +- 16 mm
Mms 275 g
Bl 30.3 Txm
Le 1.9 mH

Overall Diameter 460 mm (18 in)
Bolt Circle Diameter 443 mm (17.44 in)
Baffle Cutout Diameter 422 mm (16.6 in)
Depth 242 mm (9.5 in)
Flange and Gasket Thickness 16 mm (0.62 in)
Net Weight 11.9 kg (26.2 lb)

Shipping Weight 13.9 kg (30.6 lb)
Shipping Box 500x500x250 mm (19.7x19.7x9.8 in)

Surround Shape Triple Roll
Cone Shape Radial
Magnet Type Neodymium Ring
Spider Double Silicone
Pole Design T-Pole
Woofer Cone Treatment TWP Waterproof – Both Sides
Service kit RCK18SW1158