2010/08/30

DIY Speaker (1)

新しいスピーカーシステムを作ることになりました。
当然、それを置く部屋が必要になるわけですが…

その部屋にはJBLのControl LAがあり、これにサブウーファーのYST-SW160を組み合わせていました。
このYST-SW160は以前JBL2155Hと組み合わせていたものです。
ずいぶん経ちます。
さらに、Control LAは今から約20年前に購入したもの。

こんなシステムで軽く音楽を聴いていたのですが、やはり聴いていて面白くない。
もう少しましなスピーカーで聴きたいなぁ。
…というわけなのです。

実は、この部屋ではMAGNEPANのMMGを中心としたシステムを考えていました。
平面巨大ウーファーと組み合わせて。
しかし、MMGがダメだったらどうしようという不安があり、いつまでたってもやる気にならない。

一方、MR94A+2451Hを導入したため2色ホーンのCH-1が4つあまっています。
そのまま放置するのはもったいない。
今回はMMGを見送り、CH-1を生かそうというコンセプトでいってみることにしました。






とりあえずCH-1にちょっかいをだしてみました。
CH-1の上下のフレア部分にある凹みを埋めてみる。
凹みの全部をセメダインの穴うめパテで埋めるとお金がかかるので、丸めたテッシュペーパーを詰めてから穴うめパテをぬりつける。
しかし、乾いてから押してみるとへこんでしまう。
紙粘土ではどうだろう?








もったいない、という動機で作り始めるからにはお金をかけたくないです。
お金はかけたくないけど、安直なシステムにはしたくない。
ワンパターンではなく、新しいことに挑戦したいです。
もちろん新しくても音がダメっていうのは避けたい。
発展性も考えたいし、他の手持ちのシステムとの互換性にも配慮したい…

ワンパターンというのは、まず大型ホーン。
これを300Hzあたりでクロスさせる。
そのクロスを利用して18インチウーファーを使う。

しかし、CH-1を300Hzから使うのは苦しいです。
カットオフは250Hzなので、300Hzは無理だけど400Hzぐらいなら使えます。
しかししかし、そういうことをしても、他の手持ちのシステム、黄色いホーンシステム、縦ホーンシステム(旧2色ホーンシステム)、白ホーンシステム(改造ALTEC)を超えられない。
CH-1を生かしつつ、こうしたシステムと対等に渡り合うには?

しかししかししかし、あんまり大袈裟なこともしたくない。
だいたい、すでにやりすぎなのですよ。
それに、ワンパターンというのはもう一つあります。
それはあまりに安直なこと。

スピーカーの自作といっても箱を作るだけ。
ホームセンター等でカットしてもらえば、はっきり言って小学生でも作れてしまう。
それにホーンをのっけるだけというのでは工夫がなさ過ぎる。
そこで、難しそうだけどコーン型ユニットを使用したミッドベースホーンを作ってみようかな、と思った次第です。

CH-1の受持ち帯域を1kHz以上にすることができ、またホーンの自作を経験できます。
何より、その音に期待できますし、他の手持ちのシステムと異なる個性を持たせることができます。
それに、ミッドベースホーンの設計だけは相当やってきたのであまり不安はありません。
この設計していたミッドベースホーンというのは、2392+2490Hの低域側、すなわち300Hz以下を受持たせる化け物ホーンであり、WE16AやALTEC211がコンパクトに見えてしまうほどの馬鹿馬鹿しい代物です。
もちろん、設計の楽しみだけのものであり、作ってみようなどとは一度も考えたことがありません?

今回のホーンは300Hzから1kHz程度が受持ち帯域です。
最近のシネマスピーカーにはそうしたホーンが採用されていて参考になります。











Klipsch社のKPT-MCM-3 GRAND
ユニットは12インチ。
このホーンの名称に"Tractrix"という商標が使用されていますが、平面的なホーン面を見るとウェーブガイドホーンとして設計されているように思えます。








EV社のVariplex2-XL
8インチユニットを使用。
偏指向性ホーンです。








そしてJBL5732。
ユニットは8インチ。
放射方向には直線的、曲面がそれと直交する方向に用いられています。
この中高域のホーン部はパーツとして販売されているのですが、それを購入してしまうとCH-1を生かすことができなくなります。
それに、ホーンを上にのせただけという"お気楽パターン"になってしまいます。

共通しているのはスロート口の形状に配慮がなされていること。
円形から四角形に徐々に形状が変化しています。
また、サラウンドが露出しないようにカバーされています。
また、どれも奥行きが浅く、12インチのKPT-MCM-3 GRANDのホーンでも奥行きは60cm弱しかありません。




0 件のコメント: